猫の好きな部分はズバリ、「後頭部」です。
木暮の家ではかつてタロウという猫を飼っていました。
雑種で模様はサバトラに近い短毛の猫でした。
物心ついたころにはすでにタロウが家にいて、木暮は兄弟とともにタロウと遊んでいました。
遊ぶと言っても餌をあげたり家のまわりに生えているネコジャラシ(エノコログサ)をとってきてタロウの目の前で振り回すというくらいで、あとはタロウが寝ている横にいてタロウを撫でたりすることの方が多かったです。
タロウはあまり動き回るタイプではなく、よく窓に寄っていって外をじーっと眺めていました。
木暮はそういったときに見えるタロウの後ろ姿が好きで、よくタロウの後頭部に顔をスリスリしていました。
あの頃はまだ木暮も小さかったので、猫の小さい後頭部に顔を存分にスリスリできていたんですよね。今では難しい。
そんなことをしてもタロウは木暮から離れることはなく、そのままの体勢をキープしてくれていました。
そのおかげで満足するまで顔をスリスリすることが出来ていました。
タロウに甘えていたんですね。
なので何かの拍子に猫の後ろ姿を見ると、タロウの姿を思い出してあのときのスリスリしていた感覚が蘇ってきます。
タロウのあたたかさと、あの小ささ。
これは感覚としてずっと残っています。
タロウが亡くなったときはとても悲しく、木暮家はその悲しみがずっと続いているので知り合いから猫を譲りたいと言われてもずっと断ってきました。
それだけ木暮家にとってタロウの存在はとても大きかったんだなと、この記事を書くなかでタロウとの思い出を振り返って改めて実感しました。
ちょっとしんみりしましたが、みなさんにはぜひ「猫 後頭部」もしくは「猫 後ろ姿」などで画像検索してほしいです。
猫の後頭部の可愛らしさをぜひ眼に焼き付けてください。