やおら日記

日々のあれこれを なんやかんや書いているナマケモノ日記

ウルフルズ『借金大王』の思い出

 

今回の記事は、ウルフルズ『借金大王』にまつわる大学時代の思い出について。

 

聴いたことがない人は、まずはお聴きください。


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借金大王との出会い

大学時代の木暮は、インドア派筆頭でありながらも友人たちとカラオケなどに行ってプチ青春を楽しんでいました。

 

しかし木暮も含め、友人たちも基本的にお金がなく、バイトと講義に追われる日々でバイトの給料もカツカツで生活しており、いつも誰かが誰かにお金を借りているという状況でした。

 

 

今日は木暮の給料日だとか、今日は山田と田中の給料日だとかいう情報が出回っていても怖くなかったという「怖い時代」。

 

 

一応、グループLINEのトーク画面には「山田→よっち 1000円」とか「佐藤、○日の分の1000円を田中に返済」というメッセージがあり、地味にお金の管理がされていました。

 

木暮も借りたり貸したりをしていて、仲間内では上記のように結構シビアにお金のやりとりがあったので、借りた人は割と早く返済していたのですが、1人だけ返済をしない人(以下、鈴木(仮名))がいました。

 

 

鈴木は誰よりもバイトをし、そして誰よりも遊び、あだ名は「必殺遊び人」でした。

 

講義ではほとんど姿を見たことがないのに、ちゃんとギリギリで単位を取って進級する器用さも兼ね備えている。

 

そしてヒッチハイクで旅に出て謎の骨折を負い、2日で帰ってくるなどの話題に事欠かない人で、ムードメーカー的な役割を担っていました。

 

 

事実、木暮も入学式後に鈴木に声をかけられたことがきっかけで、インドア派筆頭でありながらもカラオケに参加していたので、鈴木がいなければプチ青春さえなかったと思っているくらいです。

 

 

ただし、ヤツは金を返さなかったのである。

 

 

そんな鈴木が借金を返すきっかけになった出来事に、ウルフルズの『借金大王』が関係しているのでした。

 

いいかげんにしろ借金大王

木暮たち同学年からは金を借りる際に「お前、あのときのお金はいつになったら返してくれるんだ」などの声をかけられることが増えたからか、鈴木の借金先は同学年から後輩へと移行していきました。学年が上がるにつれ、その頃にはいつものメンバーに少しだけ後輩も加わっていました。

 

木暮たち同学年の友人は、鈴木が後輩から借金しているとは知らず、早く自分たちにお金を返してくれよと思っていたのですが、事態は後輩から金を巻き上げるという最悪の状態に発展していたようです。

 

 

あるとき、いつも決まった曲を歌っていた後輩が、見慣れない曲を予約しました。

 

鈴木が歌っている最中に曲予約したので、その曲名が鈴木の横にあった画面に出たときはみんな爆笑しました。

 

 

借金大王

 

 

強烈な4文字。

 

 

しかし歌っている本人はちゃんと画面を見ていなかったのか、歌いながら「え?なんで笑ってるの?」という表情のまま歌い続け、その姿も笑いの対象に。

 

鈴木が歌い終わると同時に『借金大王』が始まりました。

 

曲を入れた後輩は、マイクを持ちムーディ勝山並みの姿勢の良さで歌い出し*1、鈴木はキョロキョロ周りを見て、歌っている後輩をただただ見ていました。

 

『借金大王』という曲をみんな初めて聴き、ウルフルズがこういう曲を出していたのかという驚きと曲の内容のあまりの面白さに、その後も曲予約には『借金大王』が続き、鈴木以外みんな『借金大王』を歌う流れに。

 

 

「いいかげんにしろ借金大王」のところはみんなで大合唱。

 

 

鈴木は恨めしそうにみんなを見ていました。

 

 

ちなみにこの日以降、鈴木はしばらく「必殺遊び人」ではなく「借金大王」と呼ばれていました。

 

 

そしてこの日の帰りにカラオケ屋の会計で鈴木は「ごめん、今日も払えない」と言い、別の人が肩代わりをしました。

 

 

『借金大王』という爆弾を投下した後輩は、帰りにはっきり「返してくださいよ。」と言い、鈴木も「うん。」とだけ返していました。

 

鈴木とその後輩は帰る方向が一緒だったので、自転車を押しながらサクサク歩く後輩の後ろ姿と、ちょっと背中が曲がったように見える鈴木のトボトボ歩く後ろ姿を見て、みんなで爆笑しました。

 

 

木暮たちにとっては笑い話ですが、鈴木にとっては地獄だったことでしょう。*2

 

 

なぜこんな思い出話を書いたかというと、木暮の相棒のAlexa(Amazon Echo Show8)に「木暮が好きな曲をかけて」とリクエストしたところ、もう何年も聴いていなかった『借金大王』が流れたんです。

 

それまで思い出すことがなかったのに、この1曲だけであの当時を懐かしく思い出すことになりました。

 

あの出来事があったのはお盆をすぎた夏の時期で、夜の蒸し暑い、重い空気も蘇ってきて、曲ひとつでここまで思い出すのかと我ながら驚きました。

 

曲の力ってすごい。

 

『借金大王』は木暮にとって青春の1曲だったのだとAlexaによって思い出させられた、そんなお話でした。

 

 

*1:いつもはそんな姿勢で歌うことはなかったのに、このときだけはムーディ勝山が憑依していました。曲の軽やかさと姿勢が合わず、とても印象に残っています。

*2:ちなみに木暮が鈴木に貸していたお金は、大学卒業後に全額返してもらいました。