今週のお題「読みたい本」
「まだ読んでいないけれど読みたい小説・漫画」と「何度でも読みたい本」をピックアップして書き出してみました。
個人的に最近は特に、シリーズ物へのハードルが高まっているような気がしました。
敬称略で書いております。
まだ読んでいない小説
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの長編小説。
物語については光文社古典新訳文庫の公式ホームページから引用します。
父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが......。
数年前に購入したにも関わらず現在まで積読の山の一部として、いっさい手をつけられずにいる5冊。
まとめ買いしたときは「よし!読むぞ!!」という意気込みだったのですが、そのときに読み始めずに時間をあけた結果、読むことへのハードルが上がっていき、現在にいたります。
『カラマーゾフの兄弟』を読み始めると、他の本を読めなくなりそうだとも思いつつ…
乱読しがちな木暮にとってはなかなかの本です。
とはいえ内容は結末も含めて知っているのが現状でして。
漫画版の『カラマーゾフの兄弟』を読んで大枠だけは知っているからこそ、その物語の重みも相まって読むのにハードルを上げてしまっているんですよね…
何度も映像化されている作品ですが、Wikipedia*1情報だと2000年以降に映画化はされていないようなので、現在の俳優を起用した新たな映画を観たいです。
果たして次の映画化までに木暮は読破できているのか…
宮部みゆき『ソロモンの偽証』
宮部みゆきによる2012年発行の映像化もされた長編小説。
学校内で起こった生徒の転落死の真相を、生徒たちによる裁判で迫っていくという物語。
文庫本の場合、前後編に分かれるため計6冊というボリュームがあり、まだ手付かずの状態です。
『カラマーゾフの兄弟』と同様の理由で、読み始めることができていない本です。
乱読も考えものですよ、ほんと…
でも気づいたら乱読しているので、どうしようもない。
宮部みゆきの小説で初めて読んだのは『ブレイブ・ストーリー』でした。
アニメ映画化もした作品ですね。
原作本だと主人公が壊れていく描写が生々しく、映画とのギャップに衝撃を受けました。
映画では大泉洋がキ・キーマの声を担当しており、キャラクターにぴったりだったのが今でも印象に残っています。
久々に映画『ブレイブ・ストーリー』観てみようかな。あの世界観もとても好きなんですよね。
いや、その前に『ソロモンの偽証』を読むべきか…
まだ読んでいない漫画
荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』
過去の記事で何度か書いているように、木暮は海外アーティストならばQUEENが好きです。
親しくなった人と、この話になると「じゃあ『ジョジョ』も好きでしょ?」と必ずと言っていいほど言われるのですが、木暮はいまだに『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズを読んだことがないので、ちょっとがっかりされるということをこれまでの人生で何度か経験しています。
それを何度か経験するたびに「『ジョジョ』読まなきゃな」と思うのですが、これまた巻数の多さから手が出せていない状況です。
荒木飛呂彦の作品なら現在劇場公開中の『岸辺露伴』シリーズも気になっているので、『ジョジョ』を読むのが先か『岸辺露伴』を読むのが先か、木暮の中でせめぎ合っています。
大学時代のバイト先で『ジョジョ』を好きな人が多く、みんな決まってここぞというときに不思議なポーズをきめていたんですが、読んだらあのポーズが自然と身につくんでしょうか。
大学時代に「『ジョジョ』を貸そうか?」と言われたときに素直に借りておけば…
本を貸すのは平気でも借りるのが苦手な性分なので、それが仇となって今に至っている気さえする…
他人から借りた本をちゃんと無事に返せるかが不安なので…
何度でも読みたい本
あさのあつこ『バッテリー』
あさのあつこ『バッテリー』は田舎出身(現在も田舎在住)の木暮にとっては、読んでいて主人公たちがいる情景が思い浮かびやすい小説のひとつです。
学生時代に初めて読み、その後も何度か読み返しています。
中学入学を機に岡山県新田市に引っ越してきた巧と、そこでキャッチャーをしていた豪が出会い、バッテリーを組んで野球にのめり込んでいくお話。
しかし家族関係をはじめとする人間関係での問題も繊細に描かれているため、社会人1年目か2年目のときにふたたび読み返して思わず涙した本でもあります。
主人公たちが理不尽な目にあいながら、もがき続ける姿は立場関係なく感情移入できると思います。
じっくり読める本ですし、文章もやさしいためとても読みやすい本です。
夏目漱石『坊っちゃん』
夏目漱石の著作の中では最も好きな作品です。
この写真のほかに新潮文庫版の『坊っちゃん』を持っていたのですが、他人に貸してそのままでした。諸行無常。
集英社文庫版や岩波文庫版、角川文庫版、文春文庫版などはまだ読んだことがないので、今後の楽しみです。
こちらの作品も理不尽に対する登場人物の描写が好きな作品です。
学校の教師という立場で坊っちゃんと山嵐がともに理不尽に向き合っていく過程がまさにコメディで、どんどん読み進められる本でもあります。
結末も勧善懲悪の物語でありながら、単純な帰結じゃないのがまた良いですね。
加えて、清とのやりとりも心温まるものがあるなど、どの角度から見ても好きな作品です。
人生のどの場面で読んでも『坊っちゃん』に登場する人物を現実の人間関係にも置き換えて感情移入できると思っているので、木暮は普段、機会があればいろんな人に『坊っちゃん』をすすめています。
余談ですが、新型コロナウイルスが流行しはじめた2020年のGWの予定として、『坊っちゃん』の舞台になった愛媛県に行く計画も考えていたのですが、結局頓挫してしまいそのままになっています。
道後温泉に行きたい…という思いのままに、たまにYouTubeのライブカメラで道後温泉を眺めてしまいます。
さいごに
今回は積読本から何度でも読みたい本まで、書き出してみました。
積読本については、まだまだあるのが現状です。
現在進行形で積読が加速しており、その勢いは止まることをしらない…
地味に積読本を手に取って読んでいますが、前述のとおり乱読しがちなのでイタチごっこですね。
でもそれで良いのだと思っています。
読みたい時に本が家にあるという安心感に、どっぷり浸かった状態も悪くない。
*1:カラマーゾフの兄弟 - Wikipedia、最終閲覧日:2023年6月13日