やおら日記

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【洋画】『バットマン ビギンズ』感想

 

メメント(2000年)』『インセプション(2010年)』『テネット(2020年)』で知られるクリストファー・ノーラン監督によるアメリカン・コミック『バットマン』の実写映画作品。

 

ノーラン監督による3部作の1作目の作品で、今作以降『ダークナイト(2008年)』『ダークナイト ライジング(2012年)』の2作品が続きます。

 

 

バットマン ビギンズ』概要

youtu.be

公開年:アメリカ)2005年6月15日、(日)2005年6月18日

上映時間:141分

監督:クリストファー・ノーラン

 

あらすじ

ブルース・ウェインクリスチャン・ベイル)の頭から片時も離れることがないのは、眼前で最愛の両親を射殺された忌まわしい記憶。ゴッサム・シティーの路上で起きたその事件以来、ブルースの人生は一変したのであった。のしかかる罪悪感と怒り、日増しに膨れ上がる復讐心、両親が教えてくれた博愛の精神を受け継がなければならないという使命感。さまざまな思いをかかえた失意の御曹司ブルースは何不自由ない生活を捨て去り、ゴッサム・シティーを離れ、世界中を放浪するようになる。犯罪者の心理を知るために自ら罪人となったブルースの前にヘンリー・デュカード(リーアム・ニーソン)が現れる。”影の軍団”を率いるラーズ・アル・グール渡辺謙)の代理人と称するこの男は、ブルースの秘めたる資質を見出し、”影の軍団”へとスカウトする。デュカードの指導の下、悪を倒し、恐怖心に打ち勝つ術を見つけるために、心身を極限まで鍛え上げるブルース。だが、永い修行を終えると同時に”影の軍団”の真の目的を知り、組織を離れることを決意する。7年ぶりにゴッサム・シティーへと戻ったブルースは、犯罪と不正にまみれた街の現状を目の当たりにする。ウェイン家が慈善事業の拠点としていたウェイン・エンタープライズですら、会社の利益のみを追求する社長代理リチャード・アール(ルトガー・ハウアー)が牛耳り、ブルースの両親が掲げていた尊い理念は消えていた。ブルースの幼馴染で今では地方検事のレイチェル・ドーズ(ケイティ・ホームズ)は、ゴッサム・シティーにのさばる凶悪犯に手を焼いていた。犯罪組織のトップに君臨するカーマイン・ファルコーネ(トム・ウィルキンソン)らの仕業によって、この街の司法制度は腐敗しきり、法の力は無に近い状態だった。さらにファルコーネは精神科医ジョナサン・クレイン(キリアン・マーフィー)を懐柔し、係争中もしくは収監中の手下を心神喪失と鑑定させ解放し、一方のクレインもその見返りを受け、自らの野望を達成すべく、着々と準備を進めるのだった。ブルースは忠実な執事アルフレッド(マイケル・ケイン)、善良な警察官ジム・ゴードンゲイリー・オールドマン)、科学者ルーシャス・フォックス(モーガン・フリーマン)らの協力を得て、「もうひとりの自分」を解き放つ。それは正義を全うすべく揺らぐことのない信念と強靭な肉体を漆黒のスーツに包み、恐怖を敵の心に植えつける闇の騎士”バットマン”だった。

(引用)【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|バットマン ビギンズ

 

感想

以前から気になっていた『ダークナイト(2008年)』を観るにあたり、前作である『バットマン ビギンズ』から観ようと思い、ついに鑑賞しました。

 

今作が木暮にとって人生初のアメコミ実写映画の鑑賞になりました。

 

アメコミ作品に謎のハードルを感じており、なおかつクリストファー・ノーラン監督と言えば込み入った内容の作品のイメージがあるので身構えましたが、思いの外すんなり世界観に入っていけました。

 

 

今作ではバットマンの成り立ちをめぐって、主人公のブルース(クリスチャン・ベール)の過去のトラウマや、そこから抱く悪への憎しみが描かれます。

 

興味深かったのが、ブルースが犯罪者の心理に迫るために自身も犯罪者たちと行動を共にし、世界各地を転々としていたことです。

 

 

バットマンの見た目からして、黒を基調にしたコウモリモチーフの出立ちだったので未見のときはヴィラン側の話かと思っていたのですが、真逆でした。

 

 

過去のトラウマから悪側に完全に堕ちてしまうのではなく、そこから悪に対抗する側にいけたのは、ブルース本人の性質と周囲の人との関係性があってこそだったのかなと思います。

 

また、対抗する悪の組織「影の同盟」は今回だけでなく過去にも、世界の停滞を破壊によって前進させてきたという自負があり、今回彼らが標的にしたのが、ブルースの故郷であるゴッサム・シティでした。

 

ゴッサム・シティでは権力側の腐敗が進み、ブルースの両親がかつて思い描いていた街とはかけ離れてしまっていました。そこで、恐怖の存在としてのバットマンになることで、街の腐敗を食い止めようと後半にかけてブルースが躍動していきます。

 

途中途中、必然性を汲み取れない部分もありましたが、バットマンの成り立ちとその後に続く『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』にどのように繋がっていくのかが気になる終わり方でした。

 

 

アメコミ実写作品に関しては原作があることと、過去にも同名のキャラクターの実写作品があったりなど、事前知識が必要だという先入観からハードルを高くしてしまっていました。

 

もちろん原作や過去作品について知っていると、より楽しめるとは思いますが、今作を観た限りでは事前知識なしに鑑賞してもバットマンというキャラクターを知っていくことができたので、特にハードルを感じる必要はなかったのかもしれないと思いました。

 

関連サイト

warnerbros.co.jp

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