やおら日記

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【洋画】『AIR / エア』感想

 

ナイキのシューズ「エア・ジョーダン」ブランドの誕生についての実話をもとにした映画。

 

マット・デイモン主演、ベン・アフレック監督・出演の作品。

 

 

AIR / エア』概要


www.youtube.com

公開年:(米)2023年4月5日、(日)2023年4月7日

上映時間:112分

監督:ベン・アフレック

 

あらすじ

1984年、人気がなく業績不振のナイキのバスケットボール・シューズ。ソニーは、CEOのフィルからバスケットボール部門の立て直しを命じられる。競合ブランドたちが圧倒的シェアを占める中で苦戦するソニーが目をつけたのは、後に世界的スターとなる選手マイケル・ジョーダン――当時はまだド新人でNBAの試合に出たこともなく、しかも他社ブランドのファンだった。そんな不利な状況にもかかわらず、ソニーは驚くべき情熱と独創性である秘策を持ちかける。負け犬だった男たちが、すべてを賭けて仕掛ける一発逆転の取引とは…!?

(引用)映画『AIR/エア』公式サイト

 

感想

『フォード VS フェラーリ』など、最近はマット・デイモン出演作品を意図せず観ている木暮ですが、今回は先月劇場公開をした『AIR / エア』が早くもAmazon prime videoにて観られるということで鑑賞しました。

 

 

現在となっては多くの人が知っているであろうナイキのシューズ「エア・ジョーダン」ブランドの誕生についての実話をもとにした映画ということで、気になっていた作品です。

 

 

ちなみに木暮が現在愛用しているスニーカーがエア・ジョーダンなので、マイケル・ジョーダンが空中で飛んでいる印象的なロゴが登場する場面では興奮しました。

 

 

1984年当時のナイキは今のイメージとは異なるものでした。

 

当時のバスケットボール・シューズの市場シェアはコンバース54%、アディダス29%、ナイキ17%と最下位で、その状況を打破すべく当時のCEOフィル・ナイト(ベン・アフレック)はナイキのバスケットボール選手スカウトのソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)にバスケ部門の立て直しを依頼します。

 

業績が悪い部門ということで予算が少なく見積もられ、その予算内で数名の選手をスカウトするという計画でしたが、業績を立てなおすに相応しい選手を見出せずにいました。

 

バスケの試合映像等を観て、試合運びの違和感からソニーはとある選手に目をつけることになります。

 

その選手がマイケル・ジョーダンでした。

 

その当時のジョーダンはスポンサー契約をするならナイキ以外だと公言しており、第一候補はアディダスで第二候補がコンバースだとされていました。

 

それに加え前述のようにナイキのバスケ部門の予算は少なく、ジョーダンがもしナイキとスポンサー契約をしたら、他に選手をスカウトできなくなるという窮地に立たされていました。

 

そんな厳しい状況でもソニーは諦めきれず、ナイキで選手個人のイメージを具現化したようなシューズブランドを立ち上げるという強い思いによって、スカウトとしては異色の方法で難題に立ち向かっていきます。

 

ブランドの商品開発部門でも当時のNBA規定への挑戦ともとれる方法で挑んでいき、候補に入っていなかったナイキがジョーダンを引き込んでいった様子が開発とスカウトという企業側の視点から描かれています。

 

また、ジョーダンがスポンサー契約などをする上で、彼の母親デロリスの存在が大きく、すべてが彼女の判断にかかっているという緊張感が漂う場面も多々あり、ここまで家族一丸となってジョーダンの選手人生が形作られてきたのだと改めて感じることになりました。

 

 

世代的にナイキにエア・ジョーダンがあるのが当たり前だと思っていたので、エア・ジョーダンがない時代のナイキが、そんなに選手からの評価が低かったのだと驚きましたし、そこからあのエア・ジョーダンが誕生した瞬間には鳥肌が立ちました。

 

加えて、今作で監督も務めるベン・アフレックが演じるフィルという人物がツッコミどころのあるキャラクターとして描かれている点が、面白かったところのひとつです。

 

フィルの発言に対する他の登場人物たちの反応もリアリティがあり、フィルみたいな人がこれまでの木暮の人生にもいたなぁと感慨に耽りました。

 

関連サイト

warnerbros.co.jp

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マット・デイモンベン・アフレックといえば『グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち』。ロビン・ウィリアムズのあたたかい役柄も印象的な作品です。

yaora-diary.com