やおら日記

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【洋画】『ダークナイト』感想

 

1作目の『バットマン ビギンズ』でアメコミ実写作品への謎のハードルが取り除かれ、今回は2作目となる『ダークナイト』の感想記事です。

 

 

ダークナイト』概要


www.youtube.com

公開年:(米)2008年7月18日、(日)2008年8月9日*1

上映時間:152分

監督:クリストファー・ノーラン

 

あらすじ

ゴッサム・シティーに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗り、犯罪こそが最高のジョークだと不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った。
この街を守るのは、バットマンクリスチャン・ベール)。彼はジム・ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)と協力して、マフィアのマネー・ロンダリング銀行の摘発に成功する。
それでも、日に日に悪にまみれていく街に、一人の救世主が現れる。新任の地方検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)だ。正義感に溢れるデントはバットマンを支持し、徹底的な犯罪撲滅を誓う。
資金を絶たれて悩むマフィアのボスたちの会合の席に、ジョーカーが現れる。「オレが、バットマンを殺す」。条件は、マフィアの全資産の半分。しかし、ジョーカーの真の目的は、金ではなかった。ムカつく正義とやらを叩き潰し、高潔な人間を堕落させ、世界が破滅していく様を特等席で楽しみたいのだ。
遂に始まった、ジョーカーが仕掛ける生き残りゲーム。開幕の合図は、警視総監の暗殺だ。正体を明かさなければ市民を殺すとバットマンを脅迫し、デントと検事補レイチェル(マギー・ギレンホール)を次のターゲットに選ぶジョーカー。しかし、それは彼が用意した悪のフルコースの、ほんの始まりに過ぎなかった……

(引用)【ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|ダークナイト

 

感想

今作では前作で誕生したバットマンクリスチャン・ベール)がゴッサム・シティの秩序を守る中で、ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗る正体不明の男によって、街の秩序が著しく脅かされるところから始まります。

 

バットマンが覆面で正義的な立場であるのとは反対に、ジョーカーは銀行強盗をはじめマフィアとの取引のもとにバットマンを殺すことを掲げ、様々な手段を使ってバットマンを追い詰めていきます。

 

今作のヴィランであるジョーカーが想像以上に頭脳派で驚いたのと、バットマン対ジョーカーの戦いに公的な人間であるハービー・デント(アーロン・エッカート)が加わることで、目が離せない展開に。

 

デントはゴッサム・シティにやってきた新任の地方検事で、バットマンもといブルースの幼馴染レイチェルと親しく、ゴッサム・シティを覆っている犯罪を公的な立場からも徹底的に潰しにかかる救世主的存在。

 

今作はジョーカー対バットマンの構図を主とし、悪と正義とは一体何なのかに迫っていきますが、やっぱりデントの存在がいなければこの二項対立が深まらなかったのではないかと思うくらいの大きな存在でした。

 

悪がいることで正義が成り立っているということや、劇中でもキーアイテムになっているコインの表現などが秀逸で、『バットマン ビギンズ』で見ていたバットマンの誕生の経緯も、また違った角度から見てしまうような作品でした。

 

 

今作が好きだと言っていた知人たちは、主にジョーカーのカリスマ性を熱弁していたので、ジョーカーとバットマンが戦うだけの映画なんだろうと思っていたら、まさかのそれ以外の存在(デントなど)が大きな役割を担っていたので、物語が進むにつれどんどん話の階層が深まっていき、呼吸が浅くなっているのを自覚するくらいにのめり込んで観ていました。

 

また、その知人たちに「クライマックスだから!ここだけでも観た方がいい」と言われ観せられたシーンが取調室のシーンで、その場面が物語の終わりだと思っていたので、あのシーンの後に続きがあって拍子抜けしました。

 

あのシーンだけを観て「取り調べで終わるって、ずいぶん現実的なヒーロー映画なんだなあ」という印象を持っていたので今回実際に続きを観て、本当によかったと思っています。

 

やっぱりおすすめされたときに有無を言わずに観るべきでした。本当に勿体無いことをするところだった…

 

観終わってみると知人たちが取調室のシーンだけでも観せたいと思う気持ちがよくわかりましたし、なんなら劇場再上映のときに映画館で観るべき作品だったとさえ後悔しています。

 

ダークナイト・トリロジー3作目の『ダークナイト ライジング』ではどんな展開になるのか気になるところです。

 

また、デントを演じたアーロン・エッカートをどこかで観たことがあると思っていたら、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演『幸せのレシピ(2007年)』に出演していたことを思い出し、驚くなどしました。

 

関連サイト

warnerbros.co.jp

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*1:再上映:2020年7月10日