2023年12月に購入した本と念願の本を手に入れた話、そしてグミの話です。
2023年最後の購入本記事です。1年って本当にあっという間ですよね。
とりあえず、直近の目標は本棚の整理整頓と掃除です。
12月に購入した本
出版年月日、出版社は割愛しています。
- うめざわしゅん『ダーウィン事変06』
- 住吉雅美『ルールはそもそもなんのためにあるのか』
- 芹沢央『汚れた手をそこで拭かない』
- 辻村深月『傲慢と善良』
- 中山七里『さよならドビュッシー』
- 東野圭吾『探偵ガリレオ』
- 湊かなえ『人間標本』
- 柚木麻子『ナイルパーチの女子会』
- ティム・バートン『オイスター・ボーイの憂鬱な死』
- トーマス・S・マラニー+クリストファー・レア『リサーチのはじめかた』
- 『POPEYE 若いうちにいい映画をたくさん観よう。』
以前、1巻分の感想記事を書いた『ダーウィン事変』の6巻が11月22日に発売しました。
1巻の時点ですでに突飛な物語設定に圧倒されていましたが、最新巻ではその感覚がより強くなっていきました。
ヒューマンジーのチャーリーに加え新たな存在の行動や、ヒューマンジー誕生の経緯などが徐々にわかってきたことや、それに伴う謎が深まることで状況がより深刻化しており、混乱しながら読みました。
次巻(7巻)についての告知などはなかったので、いつ頃発売するのかは分かりませんが次巻がとても楽しみです。
その他、今月は小説を中心に購入していました。
今月発売したものとしては、湊かなえ最新作の『人間標本』です。
15周年書き下ろし作品の本作。購入が月末だったこともあり未読の本です。積読する前にこの正月休みに読もうと思います。
トーマス・S・マラニー+クリストファー・レア『リサーチのはじめかた』はTwitter(現・X)にておすすめしているツイートが目に入り、気になっていた本でした。
本の帯に「学生から企業・研究機関のリサーチャーまで必読!」とあり、研究にかかわる人に向けた本ですが、自分がリサーチャーになるタイミングが急に訪れる場合もあると思うので、研究にかかわっていない人も読んで損はないと思います。
ちなみに、この本の公式サイト*1では「こんな人に役立つ!」という項目があります。
- 自分が何を調べたらいいのかわからない
- テーマは決まっているが、それをプロジェクトにする方法がわからない
- アイデアはたくさんあるが、どれに決めたらよいかわからない
- テーマを誰かに押し付けられたものだと感じる
木暮はこの本を購入する前にこのサイトの言葉を見て、これは大学生の頃に読みたかった本だと思いました。木暮が大学生の頃の心情としては1番最後の項目が当てはまっていたので、ちょっと悔しく思いつつ生きているうちにこういう本に出会えてよかったなとしみじみ思いました。
思い出に浸るようですが、読んでいくなかであの頃の木暮が今になって叱咤激励されている感覚にもなりました。
その他の本は追々、読んでいくことにして本棚の掃除に入ろうと思います。
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『ダーウィン事変』の第1話はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)によって公開されています。この作品を知る前はこの仕組みについて知らなかったので、どういう仕組みなのかも調べることになりました。余談としてCCライセンスのことにも触れて感想記事を書きました。
ティム・バートン『オイスター・ボーイの憂鬱な死』
著者:ティム・バートン
出版年月日:1999年1月10日
出版社:アップリンク
本の内容
奇才ティム・バートン監督による大人の絵本
フリーキーな子供たちが次々と登場、
悲しく残酷なストーリーでありながら、
キュートさとユーモアを感じさせる バートン独特の世界が結実。
感想
昨年12月に公開した柏書房編集部・編『絶版本』の感想記事のなかで、ティム・バートン『オイスター・ボーイの憂鬱な死』を読みたくなったと書きました。
一年越しにはなりましたが、その願いを叶えることになりました。
この絵本に登場する子どもたちは、奇抜な風貌でちょっと訳ありな感じの出自の子もいて、それぞれに風変わりな日々を送っており、その様子に引き込まれていきました。
木暮はそのなかでも「ステインボーイ」のお話を微笑ましく感じました。
他のヒーローとは違う個性(シミ)を持つステインボーイ。
走ったり飛んだりできないことを
彼、結構気にしているみたい
それに、このしみパワーのせいで
クリーニング代はすこぶる高い
新たに手に入れたユニフォームも煤けた自分の身体によってシミをつけてしまうという、不憫なヒーロー。
新しいユニフォームを手に入れたときのステインボーイの喜ぶ顔と、そのあと涙を流して背中を丸めたステインボーイの姿が対照的で、こちらも悲しくなるほど。
ステインボーイは与えられた宿命と、なんとか折り合いをつけて付き合っていくしかなさそう。
彼以外にも様々な特徴を持った子どもたちが登場し、本のタイトルにもあるオイスター・ボーイもなかなかに憂鬱な日々を過ごしていました。
柏書房編集部・編『絶版本』を読まなかったら、この独特な世界観の本を手に取ることはなかったと思うと、自分の意図しない本との出会いを今後も大切にしていきたいと思いました。
「グミのわ」を見つけた
今年の5月の今週のお題で書いた「超ひもQ」。
それに似たグミを見つけました。
その名も「グミのわ」。
2022年の5月に「超ひもQ」と同じ株式会社明治のグループ会社である明治チューインガム株式会社から販売開始されていたようですが、木暮は1年半ほど遅れて発見することになりました。
すでに知っていた人にとっては周回遅れの話かもしれませんが、最近食べたお菓子の中でも特に衝撃を受けた出来事だったので記録として書いていこうと思います。
ひも状で126cmという細長いグミだった「超ひもQ」。
「コーラ&ソーダ味」と「マスカット&グレープ味」の2種類で展開しており、大好きなグミだったので、2019年7月生産分で生産終了を知ったときは本当にショックでした。
生産終了の原因は製造設備の老朽化だったこともあり、なかなか復活しづらいのかなと思っていましたが、すでに昨年5月には「グミのわ」が発売していたようで、ひも状でないにしても近しい存在がこの世に存在してくれていただけでとても嬉しく思いました。
味の組み合わせも「超ひもQ」と同様で、これはすでに味の面では期待が膨らみます。
見た目も「超ひもQ」の輪っかバージョンと言っても過言ではありません。
味も「超ひもQ」の記憶が蘇る味で、懐かしさが押し寄せてきました。
今はもう手にいれることができない「超ひもQ」のことに思いを馳せながら、気持ちを新たに「グミのわ」を食べる木暮でした。
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