購入した本のアーカイブ計画 ─8月編─
さて、毎月恒例になりつつある、「購入した本のアーカイブ計画2022年8月編」がやってまいりました。
8月に購入した本なのだから、せめて8月31日には公開したいという思いが強いにも関わらず、間に合わないという始末。
さて8月も8月とて、とある著者の本が多めになりました。
また、個人的に8月に買った本で面白かった本を後半に書いています。
8月に購入した本
- エッカーマン『ゲーテとの対話』全3冊セット
- フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
- 山田全自動・林家はな平『山田全自動と林家はな平の落語あるある』
- 山田全自動『山田全自動の日本文学でござる』
- 和久井健『東京卍リベンジャーズ』1、2巻
- 水木しげる『妖怪 yokai 水木しげる画集』
- 水木しげる『ねぼけ人生』
- 水木しげる『劇画 ヒットラー』
- 水木しげる『奇人怪人大図鑑 妖怪ワンダーランド』
- 水木しげる『決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様』
- 『ゲゲゲの新聞』
- 『MOE 2022年9月号』(水木しげる特集)
出版年月日、出版社は割愛しています。
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は1982年公開の映画『ブレードランナー』の原作本でもあります。
地元TSUTAYAが最近、海外SF小説が充実し始めているため、せっかくなので読んでみようと思い購入しました。また映画版を観ても面白いと思っています。
東京旅行をした際に行った「水木しげる妖怪百鬼夜行展」から*1、木暮は本格的に水木しげるに興味が湧いていてですね…
2022年は水木しげる生誕100周年の年ということで復刻書籍が販売されたりと、水木しげるの書籍を入手するなら今年しかないという勢いで、購入しています。*2
ちなみにエッカーマンの『ゲーテとの対話』は、水木しげるの自伝に度々登場していて気になっていたので、読んでみようということで購入しました。
水木しげるのエピソードとして、出征のときにも戦地に『ゲーテとの対話』を持って行っていたというものもありますし、水木しげる自身もゲーテの言葉集『ゲゲゲのゲーテ』を出版するほどなので、水木しげるとゲーテは切っても切れないのだと思っています。
朝ドラの「ゲゲゲの女房」でも『ゲーテとの対話』が登場するシーンがありました。
落語も日本文学も、あるあるにしてみると入りやすい
2022年3月25日初版第1刷発行、辰巳出版株式会社
(右)山田全自動『山田全自動の日本文学でござる』
2022年2月25日初版第1刷発行、辰巳出版株式会社
こちらの本は、Instagram等で浮世絵のような独特なキャラクターたちによる「あるあるネタ」を投稿している「山田全自動」さんの『落語あるある』と日本文学初心者向けの漫画です。
『落語あるある』は、落語家の林家はな平さんとの共著になっているので、普段知ることのできない落語の世界に山田全自動さんのイラストとともに浸ることができます。
また、林家はな平さんによる解説も充実しているので、楽しんで読むことはもちろん、落語について詳細に知ることもできます。「言われてみると知らなかった」ことを知ることができた感覚で読み終えました。
読んでいくにつれ、「普通の会社員とそんなに変わらないんだ」と思う部分や、「やっぱりこの部分は独特なしきたりだ」と思う部分が「あるある」としてイラストで描かれているので、さくさく読み進めることができました。
中でも木暮が「これは社会人ならみんな共感できるのではないか」と思ったエピソードがありましたので、一部引用紹介します。
座る位置に神経質になる
(引用)山田全自動・林家はな平『山田全自動と林家はな平の落語あるある』p.24より
これは、テーブルや座卓などでの上座を意識することに関係しており、たぶん社会人なら一度は気にしたことがあると思います。
上司は上座確定で、それ以外の人は上座をあけて座るという慣習(?)ですね。*3
木暮も会社員時代は飲み会の度に神経を使っていました。コロナ前の頃は面倒くさくなって、最後に空いている席に座るということばかりしていましたが…*4
やはり上下関係がきちんとしている落語の世界では特に、こういった上座や下座は意識するんだなと思い、なんとなく納得しました。
そのほかにも、落語以外の世界でも共通することがあって、「落語界でもこういうことがあるのか〜」とちょっと親しみを感じました。
続いては『山田全自動の日本文学でござる』です。
こちらの本は、日本近代文学を中心に漫画として山田全自動さん独特のイラストで描かれています。
宮沢賢治『注文の多い料理店』、梶井基次郎『檸檬』、太宰治『斜陽』、堀辰雄『風立ちぬ』、芥川龍之介『地獄変』、近松門左衛門『曽根崎心中』などなど…
タイトルは知っているけれど、内容は知らないという日本文学もあると思います。
自称積読の猛者の木暮も、日本文学で知っているものは限られており、今回初めて『曽根崎心中』の物語を知ることができました。
そもそも「曽根崎」が大阪の曽根崎と結びついておらず…
何度か出張で大阪に行ったときに曽根崎のお好み焼き屋さんに行ったことがあり、商店街のマークも見たことがあったのに、あのマークが『曽根崎心中』の「お初」とは知らず。しかもその商店街の名前って「お初天神通り商店街」なんですね…
今回、この本で『曽根崎心中』を読まなかったら、おそらくずっと、あのお好み焼き屋さんのあった曽根崎と『曽根崎心中』が結びつかなかったのではないかと思います。
出張で行っていた分の曽根崎が満喫しきれていない気がして*5、本当に勿体無いことをしていたと後悔しました。でも、あのお好み焼きは最高に美味しかった。
この本で紹介されている作品について「知ればもっと面白い!」という、作品や作者のこぼれ話も収録されているので、物語を知ったあとの楽しみ方も膨らみ、日本文学についてそこまで知らないという人も、ますます興味がそそられると思います。
それに加え「日本文学あるある」もあり、とても共感する「あるある」ばかりだったので、そちらも必見です。