休館前の水木しげる記念館を楽しんだ
前回の記事でも触れましたが、鳥取県境港市にある水木しげる記念館は2023年3月9日以降の約1年間、休館します。
今回は前回に引き続き、水木しげるロードと水木しげる記念館に関しての記事です。
水木しげるロード(前回の続き)
前回の記事でも水木しげるロードにある妖怪ブロンズ像の紹介をしましたが、今回はお馴染みのキャラクターなどのブロンズ像も紹介します。
鬼太郎、目玉おやじ、水木しげるは隠岐諸島の方角を見ているそうです。
隠岐は水木氏のルーツである。妖怪ブロンズ像が11体と石像が3対あり、水木しげるロードは日本海をまたいで約80キロ離れた隠岐まで延長している。
今回の旅では隠岐諸島まで行けませんでした。
また今度の楽しみにしておこうと思います。
境港駅から歩き、水木しげるロードをおおよそ半分くらい進んだところに、この像がありました。
2010(平成22)年3月8日の水木しげる氏88歳の誕生日のい完成、設置された。
『ゲゲゲの女房』は再放送で何年か前に全話見ました。
水木しげるの妻の布枝さん視点で漫画家水木しげるが描かれ、朝ドラの中では特に好きな作品です。
また見たい。
河童の三平、カッパ、タヌキ、鬼太郎、ねずみ男、岸涯小僧、さざえ鬼、小豆洗い、悪魔くん 合計9体の妖怪像が泉でくつろいでいます。
近くにある街灯(境港駅前の街灯も同様)は目玉おやじを模していて、一気に水木しげるワールドに入り込めます。
水木しげるロードには、「妖怪神社」があり、鳥居の右側には目玉おやじの清め水がありました。
水木しげる記念館
ついにやってきました!水木しげる記念館!
この記事の冒頭でも触れましたが2023年3月9日以降、約1年間休館することが決定しており、現在の記念館を見ることができるのは残りわずかになっています。
水木しげるは幼少期に「のんのんばあ」から妖怪話を聞いていました。
のんのんばあとは、境港の方言で信心深いおばあさんの意味でもある。
のんのんばあと呼ばれる子守のおばあさんは、しげる少年に大きな影響を与えた。
人一倍信心深い人で、日常よくある減少を恐ろしくまじめに解説してくれた。目に見えない世界のよき案内人だったそうだ。
水木しげるの妖怪漫画のルーツと言っても過言ではない、のんのんばあ。
水木しげる記念館に設置されていました。
そして水木しげる生誕100周年記念の大きな旗。旗ではないかもしれない…
記念館の外では、ねずみ男がファンサービスをしてくれました。
ピースサインが可愛い。
その他にもいろいろとポーズをとってくれました。
さて、館内に入っていきましょう。
2階展示室
館内は撮影可能なところと撮影不可の部分があり、今回載せている写真は撮影可のところの一部になっています。
水木しげる記念館はまず、2階部分から見学します。
ここでもサラリーマン山田がいます。さすが名バイプレイヤー。
このキャラクターパネルの反対側にも、水木しげるの作品がパネルで展示されていました。
そして進んでいくと、水木しげるの妖怪研究の一端を見ることができます。
水木しげるは生涯にわたって、世界各地の妖怪伝承の研究も行っていました。
そしてその妖怪研究の中で出会った民芸品などが展示されていました。
ちなみに写真右側にあるのは、パプアニューギニアに伝わる人々の生活や物語が刻まれた「ストーリーボード」というもので、水木しげる自身が下絵を描いて製作を依頼し、完成したものだそうです。
水木しげる自身や、家族、キャラクターなどが彫られており、よく見ると子泣き爺もいて面白いです。
水木しげるの絵がパプアニューギニアの民芸品になっているのは、不思議な感じがしました。
2階部分はこの他に、水木しげるの妖怪探訪の際に使用していた愛用品や、水木しげるの著作等が展示されています。著作については、閲覧可能なものもあり存分に楽しむことができます。
また、2階と1階を繋ぐ階段の壁には、水木しげる直筆のイラストとサインが描かれており、そちらも見所の一つです。
さて、2階を堪能したので1階部分に行きます。
1階展示室
1階部分は主に水木しげるの歩みや、水木しげる自身が描いた風景画(原画)や義手も展示されています。
終戦後に描いた絵や、幼少期に描いた絵を見ることができたのは、とても貴重な体験になりました。
中でも漫画執筆中に実際に着用していたステテコが、特に印象的でした。
漫画を執筆していた際に付いた墨汁のシミも多数あって、漫画を描いている様子が目に浮かぶようでした。
そして、水木しげるの仕事部屋の再現や、妖怪たちが立体になって展示されており、お子様連れの方も複数いらっしゃっていました。
妖怪の生活をのぞく覗き穴や、大きなぬりかべの展示などは体験型展示で、お子様連れならなおさら楽しめると思います。
べとべとさんや、鬼太郎たちの家の展示もあり個人的にとても楽しんでいました。
さて、1階部分をどんどん進んで…
水木漫画に登場する妖怪たちが待ち構える洞窟に入っていきます。
おどろおどろしい雰囲気。
よく見ると、妖怪の横にはその名称も表示されています。
かさばけって、水木作品以外にも様々な作品で見かける妖怪ですよね。名前は複数あるみたいです。
そして、企画展として「水木しげるの妖怪道五十三次」も見ることができました。
歌川広重の有名な「東海道五十三次」を、妖怪を交えて描いた妖怪画は必見です。
もう一度見たい…
そして展示も満喫し、進んでいったところには立派な松の木がある庭園がありました。
妖怪庭園ということもあって、ちゃんと妖怪たちがいます。
妖怪ポストから手紙を出すと、消印は鬼太郎の消印になります。
木暮も投函して無事に手元に鬼太郎の消印で届きました。
切手やハガキは受付で販売していました。
そして十分満喫し記念館を後にしようとしたところ、砂かけ婆に出会いました。
ポージングが絶妙。
こちらの銅像は、『墓場鬼太郎』の名場面がモデルになっているようです。
生まれたばかりの鬼太郎を、安全な場所に導く目玉おやじ。と、砂かけ婆。
水木しげる記念館を、十分に満喫してくることができました。
今度行けるのは休館明けかなと思うので、それまで旅行資金を貯めておこうと思います。
境港での食事
水木しげるロードからすぐのところに、海鮮丼を食べられるお店を発見し、すぐさま店内へ。
「アカモク」という海藻が粘り気が強く、食べたことがない食感でとても美味しかったです。
海鮮丼、おかわりするか本気で悩んだくらいに美味しかった…
年末年始にかけて暴飲暴食気味だったのと、同じのをもう1回頼む勇気がなかったので断念。
待っててくれよ!海鮮丼!!また絶対に行くから!!
米子鬼太郎空港
水木しげるロードがあった境港駅周辺から、車でそんなに遠くないところにあるとのことだったので行ってみました。
鬼太郎のお出迎え。
中には飛行機に乗った鬼太郎のオブジェ等があり、まさに鬼太郎空港。
特にステンドグラスが印象的でした。
大きなステンドグラスでした。
他にも鬼太郎に関する展示があったので、車で水木しげるロードに行くときには米子鬼太郎空港に立ち寄るのもおすすめです。
水木しげるの故郷の旅はこれにて終了です。
JR境線の鬼太郎列車や、隠岐島を堪能できていないので、また今度の楽しみにとっておこうと思います。
また来年以降の休館明けも楽しみにしています。
関連サイト
水木しげる関連過去記事
島根・鳥取旅行過去記事
── 以下、2023年1月27日追記 ──