謎の「やまびこ」の正体
もうすぐ第26回参議院議員通常選挙の投票日ですね。
今回は選挙の時期に思い出す話を書いていこうと思った次第です。
謎の「やまびこ」に怯えた小学生時代
度々、過去記事でも書いているように木暮は山奥育ちで、大学進学を機に地元を離れたのち、現在も山奥の実家に住んでいます。
さて、最近は投票日が近いということで選挙カーが走るようになりました。
そんな選挙カーですが、実のところ言うと木暮が住んでいる方までは滅多に来ないので*1、たいていは「やまびこ」として音声が遠くから届けられるも、内容が全く聞き取れないという状態です。
木暮が小学生のころは選挙について気にも留めていなかったので、夕方近くに下校してあと少しで家に着くというところで遠くから「ほわんほわんほわん」みたいな音が、やまびことして山々に反響し始め、「何を言ってるのかはわからないけれど、確かに人間の声のような気がする」と認識してからは、怖いのなんの…
しかも、時期によっては夕日が沈みかけて空が紫がかっていたりしたので、より怖さが増して家路を急いでいました。
普段の防災無線は、家に直接くるように町から機械が支給されているので問題ないのですが、選挙カーだけは期間限定な挙句、やまびこのおかげで何を言ってるのかがわからないのでしばらくは得体の知れない怖いものになっていました。
正体がわかった
そんなとき、ある1人の候補者の選挙カーが木暮の家の近くまで来ました。
道に迷っていたようでしたが、その人は「こんなところに人が!」という感じは一切させず、にこにこと握手を求めてきました。
近くにあった畑に来ていた親戚も握手をし、その親戚が「まさかこんなところに家があるとは思わないでしょ?」と聞くと、少し戸惑ったような顔をしていたのを覚えています。
その後の会話や候補者の名前を覚えていないのは選挙権がなかった挙句、選挙について関心がなかった小学生木暮クオリティだからだったのだと思います。
その選挙カーが離れていくときにやっと、「あの謎の音声」の正体に気づきました。
選挙カーが戻っていく方向から徐々にあの謎の音声が聞こえ始め、よく聞くとその音声はさっき握手したあのおじさん(候補者)の声のように聞こえたのです。
ここで「あの謎の音声は選挙カーだったのか」と気づきました。
正体がわかってからは、もう怖くはありません。
別の日に遠くから女性の声でやまびこが反響しても「あ、選挙カーだな」と納得し、無駄に家路を急ぐこともなくなりました。
最近は、そのやまびこがまた遠くから聞こえます。
相変わらず反響のせいで何を言っているのかわかりませんが、明日あたり期日前投票に行こうかなと思っています。
*1:多分、山奥すぎて人が住んでると認識されていないのかも…でも宅配業者さんには認識されているのでOKです!