今年は猛暑が長く厳しく、つい数日前まで暑さに苦しんでいたのですが、この間一瞬だけ涼しくなったときにカメムシと再会したことで、秋のおとずれを感じました。
この記事では虫の写真やイラストは載せていません。
秋がやっと到来したのかもしれない
木暮が住んでいるのは山に面した場所であり*1、近くの山は杉の木でほとんどが埋め尽くされています。花粉症には厳しい環境です。
そして熊や猿、鹿、猪、野うさぎなど、野生動物の宝庫でもあります。
さて、そんな自然豊かな場所にある家にやってきたのが、カメムシ。
木暮が苦手な虫ベスト3に入るカメムシは、木暮にとって生涯の天敵です。
ちなみにその他ふたつは、ゴキブリとカマドウマです。
木暮の家では主に春と秋に必ず目にするので、皮肉ですがヤツによって季節の変化を感じています。
最近の木暮のナイトルーティン(?)は22時台に就寝することを目標に、それに向けて徐々に部屋も暗くし始めるというものになっています。
その日も同様に部屋の電気を消し、枕元のライトをつけました。
すると、聞こえたんです。
ヤツの羽音が。
ブゥ〜〜ン…バチ!……ブゥ〜〜〜ン………
そこからは、ふたたび部屋の電気(シーリングライト)をつけてヤツを目視で確認しようとしましたが、なかなか尻尾を出しません。
そのまま電気に寄ってくるのを待ちましたが、ときどき羽音が聞こえるだけで姿が見えません。
音のする方に向かっても見当たらず、早く眠りたい木暮は怒りの感情さえ湧いてきてしまいました。
なんで眠ろうとしたときに存在をアピールしてくるんだよ…
そもそも木暮の部屋の壁が本棚で埋まっているので本の背表紙などで見えにくいんですよ。これはまあ自業自得ですが、虫のための部屋じゃないのでね。
そんなことで、ヤツが灯りを目掛けて姿を表すのをボーッと待って15分ほどが過ぎました。
ぜんぜん姿を現さない。羽音だけが響くのみでした。
虫はLEDの光を感じにくいらしい
ヤツに調子を狂わされた木暮は再びデスクに戻り、Google先生を叩き起こしました。
「カメムシ 対策」「カメムシ 好きなもの」「カメムシ 住処」「カメムシ 年々増えてる」
などを調べていく過程で、興味深い調査を目にしました。
以下のリンク先のページには若干、虫が写っている写真が載っています(その写真の前には警告文があります)。
この検証によると虫は白熱電球に比べてLED電球の光を感じにくいそうです。
その理由については専門的な話になるので、上記のリンク先を見ていただければと思います。検証中の写真などが豊富で面白い検証でした。
さて、この検証記事に行き着いた木暮が思ったのが、木暮の部屋の電気すべてがLEDではないかということ。
確認してみるとやっぱり枕元の電気も、デスクライトもシーリングライトも全部LED。
この検証結果をもとに考えるなら木暮の部屋の電気に寄ってくるのは、少し望み薄ではないか。
ならば懐中電灯を持ってきてみるかと考えましたが、懐中電灯もLEDで…
知らぬ間に木暮の周りの灯はLEDになっていたようで、LEDじゃない電球として木暮の部屋の前の廊下の電気はまだ白熱電球だったと思い、部屋の電気を消して扉を開けたままにし、廊下の電気だけをつけスプレー片手に廊下で待機してみました。
木暮が部屋の電気を消してしばらくすると、ふたたびヤツの羽音が聞こえはじめ、ついにはヤツが木暮の部屋から廊下の電気目掛けて飛んできました。
恐怖。
いやしかし、これで決着がつく。
廊下の電気にピタッと止まったところにトドメをさし、長い戦いは終わりました。
どうやら花粉との関係もあるらしい
そもそも夏にはあまりみかけないカメムシ。
夏はどこにいるのかという疑問から調べていくうちにカメムシの生態について知ることになりました。
以下のリンク先のページはカメムシの写真やイラストは使用されていません。
日本は戦後に造林をした事からスギやヒノキの木が多く生えています。
カメムシはスギやヒノキも好み、その場所で卵も産みます。
スギやヒノキ花粉が多いとその後に実をつける割合も多くなりますので、この実をカメムシが好んでエサとして食べるので成長しやすくなります。そのため花粉量が多い年はカメムシの大量発生が比例して起きやすい傾向があります。
なんてことだ…
杉の木…あるじゃん。木暮の家のまわり…
杉の山だらけじゃん。杉の山しかないじゃん…
花粉症で苦しませるだけならまだしも、カメムシでも苦しませるのか!杉め!!
杉とカメムシの因果関係については伏せて親ともカメムシについて話した結果、親もカメムシが年々増えていると感じているそうで、これはやはり杉の成長とも関係していそうだと感じはじめました。
ちなみに木暮の家の周りの山のほとんどが地域の共有山なため、木暮ひとりでどうこうできる話でもないですし、木暮の家はところどころリフォームしているとはいえ築50年以上で若干隙間があるサッシもあるという虫には弱い家。なので、嘆いていても仕方ないんですよね。
そんなこんなで、ちょっと前に日本政府が花粉対策に乗り出すよ的なことを言っていたのを思い出しました*2。
あまり期待はしていませんし、なんなら日用品や食品の値上げや賃金の問題などをなんとかして欲しいなとぼんやり思っていますが、カメムシ増加も花粉症も嫌なので…う〜ん…
まあ、最終的にはそんな山奥に居を構えているということ自体に突き当たりそうなので、しばらくは対症療法的に戦っていくしかないですね。
カメムシと花粉症さえなければ、本当に最高の場所だと思っているのでね…
天敵について調べて情報が増えた
今回は天敵の出現によって思わぬ情報を手に入れました。
部屋に現れて電球におびき寄せる戦法に少し苦労しましたが、玄関前の電気をLEDに変えてみようかなと思いはじめました。
完全には無理でしょうが、玄関から入る虫を制限できるのではないかという望みが…
人感センサーで人が来たときだけつくようにしているのですが、それでも蛾が寄ってきたりしていたのでこれは検討もアリかもしれません。
あと、カメムシ対策でたびたび目にするハッカを使用する方法は、残念ながら木暮の家では全く意味を成していないので、また他にも対策を見つけられればなと思っています。
余談ですが最近、Twitter(現・X)にて興味深い投稿を見ました。
「パクチー」が苦手な人は遺伝子変異を起こしていた!https://t.co/EE6OIsXKd7
— ナゾロジー@科学ニュースメディア (@NazologyInfo) 2023年9月19日
パクチーはエスニック料理の人気食材である一方激しく嫌う人も知られています。米23andMeはこのパクチー嫌いの原因が遺伝子変異にあることを発見。この変異がある人はパクチーが石鹸やカメムシの匂いに感じるという pic.twitter.com/R8MD4L4czj
パクチーの匂いはよくカメムシに例えられていますが、そういえば木暮はパクチーをそこまで苦手に感じていなかったな…と。
そもそも万年、鼻炎症みたいなものなのであの独特な匂いをあまり感じないんですよね。
カメムシへの苦手意識はひっくり返った状態や飛んでいるときの羽音に対してであり、匂いはあまり関係がない感じなので、もしかしたら木暮は遺伝子変異していないのかもしれないと、ざっくり思いました。