姪は可愛い。
木暮は新卒で入社した会社が笑っちゃうくらいに
どブラック会社だったのですが、最近久々に姪との関わりの中でその時のパワハラ上司を想起させるエピソードがあったので面白半分に記事にしてみようと思います。
ちなみに社畜時代のことを思い出したくないので、姪とのエピソードで新卒入社の会社の記憶を上書き保存している最中です。
この記事である「パワハラ」は軽い意味で捉えてください。
事の発端。
事の発端は昨年のクリスマスです。
年末年始の大一番、クリスマスはリア充的な大人や純粋な子供にとっては1年を締めくくるにあたって良いイベントのひとつではないでしょうか?
でも木暮にとっては違いました。
このクリスマスから姪のパワハラが始まったのです…
姪がパワハラ上司化したことを書く前に姪のおおよそのスペックを書いておきます。
- もうすぐ3歳
- 口癖に「違うよ」「なんで」
- 口調はとても優しい
ここだけで勘の良い人は気づくかもしれませんが、話をクリスマスへ戻します。
昨年のクリスマスは木暮が今いる家に同県内にいる家族数名が集まって、クリスマス気分に浸ろうという企画が催されました*1。
そしてそのイベントの主役は木暮の姪でした。
木暮の姪はもうすぐ3歳ということで1年前に比べると会話ができるくらいの成長っぷり。木暮は学生時代からの相棒の一眼レフで姪とその家族(木暮から見て兄弟)のことをパシャリパシャリと写真におさめ、近年稀にみる幸せなひとときを迎えました。
そしてクリスマスケーキ登場の前に姪へのプレゼントを渡すターンになりました。
家族みんなで各々がプレゼントを用意し、姪に次々と渡していきます。
木暮はその様子を写真におさめ、姪にプレゼントを渡すのは最後になりました。
その前には「おもちゃのスマホ」や「冬物のカーディガン」などを渡され大はしゃぎの姪。とっても微笑ましい光景でした。
木暮は事前に電話で何が欲しいか姪に直接聞いていて、今回のプレゼントはそれをバッチリおさえたプレゼントだったので自信満々。
さあ、木暮の番です。
木暮「はい、姪ちゃん。また来年も元気で過ごしてね」
嬉しそうにプレゼントの包みを開ける姪は、中身を確認したあと
姪「え、なんで?違うよ?」
の一言。表情は凍っています。
木暮は大人の余裕を一気に失い、取り乱して
木暮「ぇえ??な、なにが違う?」
と言う始末。
姪は黙ったまま微動だにせず。長い静寂の後、ついに口を開きました。
姪「…エルサがよかったのに…」
その場の空気はまるでアナ雪のエルサがいるんじゃないかと思うくらいの寒いものになりました。
説明しよう!
姪が求めていたものは木暮が用意したラプンツェルの鞄ではなくエルサの鞄だったのだ!!
ラプンツェルとエルサに関してここでは詳しい説明はしませんがどちらもディズニープリンセスです。
木暮、この言葉に唖然。
そして大人気なく
木暮「え、だって姪ちゃん…ラプンツェルって言ってたじゃn…」
木暮の兄弟「いや、あの、最近、ね!アナ雪みたから!ね!でも、むっちゃん(木暮のこと)が用意してくれたんだから!ありがとう言おうね!(汗)」
姪「…ぇ〜…エルサがよかった…」
いや、仕方ない。子供の興味は日々移りゆくものだし。
「ここでムキになって言い返すなんてせっかくのクリスマスに悪いし、大人の余裕を取り戻そう。」と決意した木暮ですが、姪からの言葉に再び動揺します。
姪「…むっちゃん、エルサ(の鞄)ちょうだい!」
木暮「…ぁ…あ…(某カオナシ状態)」
木暮の兄弟「いや、気にしないで。あとで言って聞かせるから。」(小声)
木暮「おぉ…。姪ちゃん、ごめんね。今度の姪ちゃんの誕生日はエルサのプレゼントにするね」
姪「なんで?なんで今じゃだめなの?」
木暮「……ごめんね。」
そしてその後はクリスマスケーキを頬張り、自分の大人気ない態度を猛省し「まだ3歳にもなっていない姪にムキになるなんて…」と少し落ち込みました。
でも家に帰る姪の表情はとても満足気のように見えたので、ひと安心したんです。
ええ。ここまではね。
思い出した。
この時のことから、木暮は社畜時代を思い出したんです。
それはかつて木暮が新社会人だった時の会社の上司の話です。
上司から指示された見積書を「その上司から受け取った」単価表を元に作成。
その上司に見せるとOKが出て、先方には上司から郵送。
そして後日上司から呼び出され「あの見積書、単価が間違えていたよ。先方に謝ってきて」と言われ、単価表は上司から受け取ったものだったことをやんわり言うと「その単価表は古いやつだし。新しいやつがあるんだからそれで作成しろよ」(木暮「「今知った〜」」)と言われる「ザ・社会の理不尽 ☆ レベル1」*2の言葉を頂戴したエピソードを思い出したんです。
まあ、今となってはそのエピソードはそこまで気にならないのですが、良い思い出ではないのでモヤっとボール(時代を感じる)を1個その上司の頭に投げてみたい気持ちがある程度に気持ちは抑えられています。
このエピソードを思い出し、姪とのクリスマスのエピソードを振り返ると木暮の兄弟が普段苦労が絶えないのではと思いを巡らせ、世の中の子育て中の親御さんはこんな理不尽に毎日晒されているのかと思い遠い目をしていました。人にもよるのかもしれませんが…
木暮はこの姪とのクリスマスのエピソードだけで身内のパワハラは終わったかとおもっていたのですが、実はまだ続きがあるんです。
姪の誕生日、パワハラふたたび。
そして年が明けて、姪の誕生日が来ました。
なんだか怖かったので木暮は再度電話で確認し、「エルサ」の鞄で良いのか聞きOKが出たのでその鞄をディズニーオンラインストアでネット注文して直接届くようにしました*3。
そして届いたということで木暮の兄弟から電話が来て、出てみると
姪「違うよ?」
の言葉が初っ端に発せられました。
木暮「え??」
姪「違うよ」
あれ?もしかして注文ミスった?と思い焦る木暮。
焦る木暮の兄弟「いや、違くないでしょ!エルサでしょ!〇〇(姪の名前)、ありがとうって言いな!」
姪「ちーがーうーよー!エルサじゃないよー!」
腹を括った木暮*4「おお。じゃあなんだって言うんだい?(震え声)」
姪「…ベイマックスがよかった…」
木暮は言葉に詰まりつつ
木暮「…ごめんよ、むっちゃんは姪ちゃんが好きなものを全部わかるわけじゃないんだ…ぇ、エルサも好きでしょ?」
姪「エルサ好きだけど、ベイマックスの方が好き!!」
木暮「もう、それ(エルサ)で我慢できるかな?(震え声)」
姪「…ぇ〜…なんで?」
木暮の兄弟「いや、ほんとあとで言って聞かせるから!誕生日プレゼントまでもらってごめんね!ありがとう!じゃあ!」
そして電話を切ろうとした木暮の兄弟。
木暮の兄弟は電話を完全に切り終わる前から姪に説教をし始めていたんですが、実はその時の兄弟の言葉の方が姪の言葉よりも木暮の心をえぐってきたんです。
木暮の兄弟「むっちゃんはお金がないんだかr…」
プツッ。ツー。ツー。(電話が切れた音)
兄弟よ…電話を完全に切ってからにしてくれ…
人間とは時に残酷で…
電話を切り終わる前に話し始めると、大抵なにか良く無いことが起こるのでありまして…
姪が望むものはその時々で変わり、兄弟から見える木暮の状況を言葉に表されるとなかなか堪えるものがありました。
お金がないことは認めますよ?
ただ、電話を完全に切ってからにして欲しかったな〜って…
おわりに
長ったらしく、姪の言動について書いてきましたがなんだかんだ言って姪のことは可愛いんですよ。
軽くパワハラめいたことをされても、なぜだか許せる。
なぜなのか。
姪はまだこの世に登場して3年。
以前のパワハラ上司とは比べものにならない「可愛さ」を持っていますから、許せて当然です。
なのでありきたりですが「可愛いは正義」とはこのことかと今回の経験を通して実感しました。
あの時の上司が可愛かったら違ったのかな…
いや、違わねえよ!!
そして姪のワガママが加速するのか減速するのかはまた別の話です。
以上、姪と木暮の小話でした。
ちなみに昨日、電話をした時の姪の好きなキャラクターは「トトロ」でした。
ベイマックスからの流れとしてはあり得そう…