やおら日記

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【今週のお題】『ぼくなつ』に復活してほしい

今週のお題「復活してほしいもの」

 

数ある復活してほしいものの中から今回は『ぼくのなつやすみ(ぼくなつ)』というゲームソフトに復活してほしいという思いを書いていきます。

 

『ぼくなつ』歴は今年で10年。まだまだ浅いですが木暮なりに『ぼくなつ』復活への熱い思いを書いていきます。

ところどころ説明不足の箇所があると思います。あらかじめご容赦ください。

 

 

ぼくのなつやすみ」とは

ぼくのなつやすみ」シリーズは現在まで4作品登場しています。

初登場は2000年でソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStationのゲームソフトです。開発はミレニアム・キッチン。

ではさっそく4作品の概要を書いていきます。

 

シリーズ4作品通して主人公「ボクくん」は母親が臨月を迎えたために夏休みの期間中に田舎の親戚の家に預けられるという設定は共通しています。

 

ぼくのなつやすみ」(1作目)

対応機種:PlayStation(以下PS)、PlayStation Portable(以下PSP

対象年齢:全年齢

主題歌:森山良子「この広い野原いっぱい」

発売日

PS版は2000年6月22日(廉価版は2001年6月14日)

PSP版は2006年6月29日(廉価版は2007年6月28日)

 

概要

1975年(昭和50年)の北関東のどこかにある森や山に囲まれた架空の田舎が舞台。

夏休みの1ヶ月間、田舎で昆虫採集や虫相撲、魚釣りなどをして過ごし、地元の子どもたちとの交流もするというお話。

1作目では次作以降に搭載される「手持ち時計」がないので、時間経過の速度を設定することができないという特徴もあります。また川や海に入って泳いだり、ゲーム内でのボクくんが日焼けするなどの仕様はまだこの1作目には登場していません。

 

また、登場人物についてはPS版とPSP版では少し違いがあり、PSP版ではPS版の登場人物に加えて3人の登場人物が加わります。

 

今作のキャッチコピーは「なくしたもの思い出しゲーム」ということもあり、かつて過ごした夏休みの思い出を呼び覚ましてくれたり、自分が経験した夏休みとは違う夏休みの思い出を作れたりする味わい深いゲームです。

 

「ぼくなつ」1作目の8月32日以降のおはなしについて

木暮は伝説の32日以降がプレーできるというPS版をやっていないので、この件に関しては詳しく述べられませんが、ここではPS版の初期ソフトではバグとして8月32日以降もとあるやり方を使えばプレーできるという情報に止めて書いています。

あくまでバグなので推奨はしませんが、ゲーム実況などで32日目以降のバグを検証されている方もいらっしゃいます。

 

ぼくのなつやすみ

対応機種:PlayStation2(以下PS2)、PlayStation Portable(以下PSP

対象年齢:全年齢

主題歌:「少年時代」(井上陽水のカバー曲)

PS2版は沢田知可子

PSP版は夏川りみ

発売日

PS2版は2002年7月11日(廉価版は2003年7月3日、2004年7月8日)

PSP版は2010年6月24日(廉価版は2012年7月26日)

 

概要

1975年(昭和50年)の伊豆半島にある「富海」という架空の海沿いの田舎町が舞台。

今作でもボクくんは、地元の子どもたちと虫相撲で遊んだり、「王冠シリーズ」を探してコレクションするなどの要素があります。

今作から昆虫の種類が100種類に増え、所持金の要素や海に入って泳げるようになったり、ボクくんが日焼けしたり、自転車に乗ったりなど前作ではできなかったことができるようになっています。

 

またPSP版ではPS2版にはなかった要素として

「どこでも絵日記」という機能で文字通り「どこでも」絵日記が書けるようになったり、巨大沈没船の要素など多数の要素が追加されました。

 

キャッチコピーは「今は、もうどこにもない、あの海を。」「毎日が、宝石だった。」です。

舞台が海沿いの町ということで海の中で泳いだり、前作以上に自由度の高いゲームになっています。

個人的にはボクくんが1ヶ月お世話になる民宿「茜ハウス」の建物がとても好きです。

建物3棟が渡り廊下でつながっている構造で、海沿いの崖のようなところに段になって建っており、ボクくんが町を探索する時にどの棟からでも建物に入ることことができるので特定のルートに縛られることなく探索できるのでプレーしていてとても楽しいです。

また今作は特に建物が特徴的で、ボクくんが関わることになる相楽家の家は温室のようになっている部屋には階段に沿って本棚があったり、現代アートのような雰囲気がある家です。少し住みにくそうな部分もあるのですが、それも忘れるくらい「ここに住みたい」と思う家です。

ぼくなつ2は特に建物が特徴的なので、その部分も注目してプレーするとより世界観に浸ることができると思います。

 

その他、診療所の人や船頭さんとの関わりや民宿「茜ハウス」の「サイモン」を始めとする宿泊客との関わりも奇想天外でとても面白いです。

 

ぼくのなつやすみ

対応機種:PlayStation3(以下PS3

対象年齢:全年齢

主題歌:marhy(from DAUGHTER)「ひまわり娘」(伊藤咲子のカバー曲)

発売日

PS3版は2007年7月5日(廉価版は2008年7月3日)

 

概要

1975年(昭和50年)の北海道の「花詩」という架空の町が舞台。牧場を営んでいるおじの家に行き、北海道の広大な自然の中で夏休みを過ごします。

牧場の芝生を使って「草すべり」という方法で遊んだり、農道のところにいるおじちゃんと俳句を作って遊んだり、水泳大会に参加したりと前作までの要素(虫相撲、王冠シリーズ、昆虫採集)に加えて、さまざまな遊び要素が加えられています。

舞台になっているおじの家が牧場を営んでいることから、牛の乳搾りや子牛の世話をするなどの、北海道が舞台になっているという要素が存分に感じられます。

前作までと同様に地元の子どもとの交流も重要な要素のひとつです。

 

キャッチコピーは「カミサマ、あの夏に、返してくれないか」です。

あの夏に帰りたいという思いから友人に借りてプレーした記憶が蘇ってきました。

ちなみにこの「ぼくなつ3」はPSP版のソフトがないので、PS3版のソフトで遊ぶ以外に方法は今のところないみたいです。

 

ぼくのなつやすみ4

対応機種:PlayStation Portable(以下PSP

対象年齢:全年齢

主題歌:幸美AMPのボーカル・ゆきみ「ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦のカバー曲)

発売日:2009年7月2日(廉価版は2011年7月7日)

 

概要

1985年(昭和60年)の瀬戸内地方の「こっち島」「あっち島」「となり島」などの架空の島が舞台。前作までの3作は1975年(昭和50年)が舞台になっていましたが、今作ではその10年後が舞台になっています。

冒頭の新幹線のシーンでは「ぼくなつ2」に登場した「サイモン」などの姿を見ることができます。

 

今作では昆虫採集セットに水槽が追加され、歯磨きカレンダーの追加によって歯磨きをする要素が加えられました。また、モンスター消しゴム(モン消し)という収集要素も追加され、地元の子どもたちとそのモン消しを使って相撲をしたり虫相撲をしたりという遊び要素も健在です。

 

そして特に印象的なのが「盆踊り」の要素です。盆踊りで踊ることができる他、「九州炭坑節」に合わせてやぐらの上にある太鼓を叩いて、従兄弟の「太陽」と太鼓の勝負ができます。

その他、秘密基地の合言葉のシステムの導入などもありグラフィックも前作まで以上に綺麗になっているので瀬戸内の海の夕焼けがとても綺麗です。

 

キャッチコピーは「ちょっとせのびで、見えた夏」

 

全くの余談ですが、今作が木暮が初めてプレーした「ぼくなつ」シリーズなので思い入れがあり、何度か広島の尾道市からしまなみ街道で向島生口島観光に行ってレモン畑を見学したりと瀬戸内海を満喫したのはこれまでの旅行の中でも最高の思い出です。

 

 

ぼくのなつやすみ」の好きなところ

まず「ぼくなつ」が好きな理由は3つあります。

  • 今はもう経験できない夏休みを経験できる
  • 1日ごとにストーリーは進むがどういう夏休みを過ごすのかは基本的に自由
  • 現実を忘れることができる

 

「ぼくなつ」はシリーズを通して、現代が舞台ではなく過去の日本のどこかにある田舎が舞台になっています。

田舎にスーパーマーケットのようなお店が少なく、個人商店に行くことで生活必需品を手に入れることができるという、今とは少しだけ違うけれどかつて確かに日本に存在した世界に浸ることができます。

そして基本的に自由度の高いゲームですが、やはり夏休み期間中というタイムリミットがある中でボクくんと地元の人との交流はとても温かく、何度もプレーしたくなる点だと思っています。

ゲーム内での子どもたちとの交流には「虫相撲」などのように自分達で用意した虫や相撲の舞台などで対戦をしたり、モンスター消しゴム集めも夏休みを存分に楽しめる要素です。

 

そしてボクくんをはじめとする登場人物のデザインは、かの有名な「キレイキレイ」という石鹸のCMでも見られる上田美根子さんのデザインです。「ぼくなつ」のほのぼのとした世界観にとても合っているキャラクターデザインで、その点も魅力のひとつだと思っています。

 

また現在、僻地に住んでいる木暮ですが現実の地元の田舎の風景よりも「ぼくなつ」の風景の方が地元の田舎の風景よりも好きだったりします。

木暮の家周辺の田舎の風景が見慣れていて、「綺麗だな」と思うことがなくなっているからかもしれません。

それでも新緑の時期の山は好きなんですけど…

 

虫取りやその他のストーリー要素で舞台の田舎を走り回っているうちに、地形も覚えて結構住み慣れる感覚になったりするので、ほどほどにしつつもこのゲームは没頭すればするほど楽しめるなという感想です。

他のゲームもやっていますが、それらは結構時間を使うと謎の罪悪感が出てきてしまうのですが、「ぼくなつ」だけは罪悪感など無くプレーできるので、感覚的にはその点が他のゲームとは違う部分かなと思っています。下手したら永遠にプレーできるんじゃないかとさえ思ったこともありました。

おそらくゲーム内の区切りが1日ずつだからということで、キリの良いところで区切りをつけて終われるからかなと思っています。この点も木暮がこのゲームを好きな理由のひとつです。

 

最近出た「ぼくなつ」を踏襲したゲーム

昨年(2021年)7月15日に発売したNintendo Switchソフトの「オラ夏」ことクレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』〜おわらない七日間の旅〜 | ネオス株式会社は、「ぼくなつ」を手がけた「ミレニアム・キッチン」が開発し、「ぼくなつ」同様に「クレヨンしんちゃん」のしんのすけが自由に夏休みを過ごすという内容になっています。

「ぼくなつ」と大きく異なるのは、「恐竜」などの非日常の要素が加えられている点です。

 

舞台は熊本県阿蘇市の隣にある自然豊かな町「アッソー」で、しんちゃんと野原一家が不思議な夏休みを過ごします。春日部の友だちと瓜二つの地元の子どもたちとの交流も見どころの1つです。

「ぼくなつ」同様に絵日記、朝の体操や昆虫採集などもできる他、畑仕事や新聞作りをしたりという新たな要素もあります。

こちらのゲームは「ぼくなつ」の要素もありますが、あくまで「クレヨンしんちゃん」のゲームなので、「アッソー」で起こる奇想天外な展開は「クレヨンしんちゃん」らしい展開になっていたかなと思います。

田舎の風景(背景)や町並みも「アッソー」の世界観に没入できる要素です。

 

youtu.be

 

 

復活してほしいとは?

昨年の夏に「オラ夏」が発売され、そちらもプレーしましたがやはり「クレヨンしんちゃん」のゲームである以上、『ぼくなつ』ではないのが現実です。

もちろん、今回のゲームでも田舎特有の風景やコミュニティの様子を垣間見て、「そうそうこれこれ!!」と思った場面も多々ありましたが、木暮自身はまた「ボクくん」という人物をベースにした『ぼくなつ5』をプレーしてみたいです。

舞台はどこになるのか、時代はどの時代になるのか気になりますが、どんな時代・舞台でも楽しめるという気持ちがあります。むしろ楽しんでみせる

 

作成にはなかなか容易ではないかもしれませんが、また発売したら現代に生きて疲弊している人の心にひとときの温かい時間が流れるのではないかと思っています。

 

また、復活してほしいことについてもうひとつありまして…

それは『ぼくなつ』1〜4までのソフトの再販です。

ここまできたらどのハードでも構わないので新品で定価で入手したいという思いがあります。

 

これには木暮の個人的なワガママな理由があります。

実は「ぼくなつ」1、2、4をPSP版のソフトでプレーしたのですが、以前友人に「ぼくなつ」3を借りてプレーして以来、手元にPS3がないこともあり全くしていません。中古で買おうと何度も思いましたが、なかなか美品がなく値段も高騰しているのでこの際『ぼくなつ』1〜4を集めたBOXを発売してほしいと思っています。

本当にハードはなんでも良いので!

 

今の世の中なら尚更、このゲームを求めている人がいるはずだと強く思っています。

「この殺伐とした現代社会に必要なのは ”ぼくなつ” である」と強く訴えて、この記事はこれにて終わりです。

 

 

 

この記事を書くにあたって参考にしたサイト等

ミレニアムキッチン -(公式サイト)

ぼくのなつやすみ ポータルサイト | プレイステーション® オフィシャルサイト

ぼくのなつやすみシリーズ - Wikipedia(最終更新日時2022年1月18日10:42、アクセス日時2022年2月17日16:25)

クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』〜おわらない七日間の旅〜 | ネオス株式会社

 

【その他参考にしたもの】

  • 「ぼくなつ」1、2、4のソフト説明書
  • 「オラ夏」プレミアムボックス特典 ビジュアルブック