今年の夏の甲子園も終わってしまった…
先日、甲子園についての記事を書きました。
今回はその続編的な記事になっています。
率直に言うと、もらい泣きしてしまった
前回の甲子園に関する記事の後も決勝戦(仙台育英vs下関国際)まで見ることがでました。
しかし、木暮的に特に感情を揺さぶられたのは準決勝の仙台育英(宮城)VS聖光学院(福島)でした。
同じ東北地方の高校で、しかも隣接している県同士の準決勝。
それに加えて東北地方の場合、「白河の関」というなかなか越えられなかった壁がありました。
これまで甲子園を飛び飛びでしか見ていなかった木暮でさえも知っている「白河の関」。
東北6県の甲子園出場校は深紅の優勝旗を「白河の関」越えをさせることを目標に戦い抜くわけですよ…
それが今回、聖光学院に関しては日大三高(西東京)、横浜(神奈川)、敦賀気比
(福井)、九州学院(熊本)と、錚々たる出場校と戦い、勝ち抜いてきました。
そこからの準決勝での東北同士の試合ですよ…
聖光学院は今回でベスト4入りは初めてだったそうです。
仙台育英VS聖光学院の試合は、先制点を聖光学院が取りましたが、その後の仙台育英の勢いに呑まれるかのように、なかなかこれまでの試合のようにはいきませんでした。
2回表で仙台育英が11得点を獲得し聖光学院は逆転され、その後聖光学院は6回裏で3得点獲得しましたが、仙台育英の勢いは止まらずに9回裏まで試合が進みました。
これまでの聖光学院の試合でも応援演奏で福島県にゆかりのあるGReeeeNの「キセキ」が演奏されていましたが、この試合では特に印象的でした。
9回裏で2アウトランナー1塁、2塁の段階で、打者(三好選手)がバッターボックスに入り構えていると、GReeeeNの「キセキ」が聴こえてきました。
この時、塁に出ていた聖光学院主将の赤堀選手がアップで映されており*1、涙を流しながら打者へエールを送る姿には、いつの間にかもらい泣きしてしまいました。
今大会のこれまでの聖光学院の歩みを振り返ると、仙台育英戦9回裏でのGReeeeN「キセキ」は泣いてしまうじゃないですか…
試合としては、聖光学院が流れを掴みきれなかったということでしたが、決して諦めることなく、仙台育英に何度打たれても守備でも食らいついていました。
圧倒的な点差になってはしまいましたが、最後まで諦めずに食らいついていた姿には胸が熱くなりました。
聖光学院の想いを引き継いだ仙台育英ブラスバンド
甲子園決勝#仙台育英 ブラスバンドの皆さんが
— GReeeeN【公式】 (@ganso_GReeeeN) 2022年8月22日
福島の #聖光学院 の想いを繋いで
急遽「キセキ」を演奏されました😭
長い #夏の甲子園 の歴史の中で
東北の想いとともに初の優勝
深紅の大優勝旗
ついに白河の関越えなるか
どちらの皆さんも、精一杯全員野球で!
想いよ届け!!!#高校野球
GReeeeN公式Twitterでは、仙台育英ブラスバンドが聖光学院の想いを繋いで、急遽決勝戦でGReeeeNの「キセキ」を演奏したことに触れられました。
仙台育英のブラスバンドの皆さんからの声で、決勝戦での演奏が急遽決まったそうです。
共に「白河の関」越えを目指した聖光学院の想いを繋ぎ、見事、仙台育英はその悲願を達成しました。
下関国際も、かの有名な大阪桐蔭を破った実力を持っていましたが、それを抑え込んでの優勝でした。
東北地方もこれまで優勝旗が行かなかったものの、数多くのプロ野球選手を生み出している地でもあります。
ダルビッシュ有選手や菊池雄星選手、大谷翔平選手などのメジャーリーグで活躍している野球選手も輩出しています。
また平成最後の甲子園でも東北勢の活躍で、とても印象的だったことがありました。
秋田県の金足農業が決勝戦に進出するなど、徐々に優勝旗への距離を縮めてきた東北勢。
なんだかこれまでの東北勢の試合ひとつひとつが今回の優勝旗につながっているようにも思えて、今回の仙台育英の優勝には感無量でした。
GReeeeNでノスタルジックに。
準決勝で特に印象に残ったGReeeeNの「キセキ」。
この曲は2008年のTBS系テレビドラマ『ROOKIES』の主題歌でした。
原作漫画は読んだことあったのですが、ドラマ版は見たことがありませんでした。
でも2008年当時の木暮は友人たちの流れに乗っかって、ちゃっかりガラケーの”着うた”を「キセキ」にしていたのでした。
着うた懐かしい。
確か木暮が最後に持っていたガラケーの時代だったと思います。
今回、仙台育英の須江監督が優勝インタビューで「青春って、すごく密」という表現をされていましたが、今回GReeeeNの「キセキ」を聴いてちょっとあの頃の自分を思い出し、ノスタルジックな気持ちになりました。
みんなでカラオケに行ってGReeeeNやMONGOL800などを歌って盛り上がっており、あの時代はインドア派の常任委員の木暮でも、自分がインドア派であることを忘れるくらい楽しんでいました。
だから須江監督の言葉は、しみじみ思う部分が多少なりともありまして。
木暮はGReeeeNの曲を聴いて過去に思いを馳せることができますが、今の高校生は特にそういう機会が限られているんだよな…と。
そう考えるとやっぱり、今回の甲子園に携わった高校生全員に拍手をというのは、とても共感しました。
おわりに
甲子園をひと通り見終わってみると、今回活躍した選手を今度はいつ見ることができるだろうかということばかり考えてしまいましたが、「侍ジャパン壮行試合(高校日本代表VS大学日本代表)」と「第30回WSC-U18ベースボールワールドカップ」にて、再び活躍を見ることができるそうです。
準決勝で活躍していた聖光学院の選手(赤堀選手、安田選手)も代表入りしていますし、仙台育英の古川選手、下関国際の仲井選手、その他大阪桐蔭高校の選手も代表に選出されています。
壮行試合の日程は8月31日。
「第30回WSC-U18ベースボールワールドカップ」初戦は9月10日のイタリア戦だそうなので、こちらも見逃せません。
「侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」 大学代表コーチングスタッフならびに出場選手について-野球日本代表侍ジャパンオフィシャルサイト