やおら日記

日々のあれこれを なんやかんや書いているナマケモノ日記

【特別お題】ウォーターボーイズ

特別お題「夏に見たい映画・ドラマ・アニメ・バラエティ」

 

今回のお題は、「FODプレミアム×はてなブログ」の特別お題です。

 

お盆も過ぎて夏もあと少しのところですが、木暮的にこれを見たら夏を感じると思う『ウォーターボーイズ』について書いています。

 

音楽に合わせ青いプールにさまざまな泳法で表現する姿は、夏にふさわしいシーンですね。

 

そういえば、「すいか」は秋の季語らしいですよ。

 

 

 

ウォーターボーイズ』といえば

おそらくまだ見たことがない人でも「男子高校生のシンクロナイズド・スイミング」を題材にした作品だということは、ご存じかもしれません。

 

 

ウォーターボーイズ』は何作も発表されているので、まずは簡単に年表で表します。

 

2001年9月15日公開 映画『ウォーターボーイズ主演:妻夫木聡

2003年7月1日-9月9日放送 ドラマ『WATER BOYS』主演:山田孝之

2004年7月6日-9月21日放送 ドラマ『WATER BOYS 2』主演:市原隼人

2005年8月19日、20日放送 2夜連続スペシャルドラマ『WATER BOYS 2005年夏』主演:瑛太

 

※FODプレミアムでは、ドラマ版の『ウォーターボーイズ』3作品が配信されています。

 

おおまかなストーリーとしては…

1作目となる映画で、部員1人・背部寸前の男子水泳部が紆余曲折あって男子シンクロナイズド・スイミングを文化祭で発表することを目標に奮闘し、2作目以降でもその文化祭での男子シンクロナイズド・スイミングの発表という伝統存続をかけて、さまざまな問題に立ち向かうというストーリーです。

 

この『ウォーターボーイズ』は、原作小説があります。

1作目の矢口史靖監督によるものです。

 

原作小説概要

著者概要

矢口史靖(1967年5月30日-)

日本の映画監督・脚本家。

ウォーターボーイズ』の他に、『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』などの監督も務めている。

 

小説概要

コメディーの旗手が贈る、ひたすら楽しく、最高に笑えて、最後に泣けちゃう、男のシンクロナイズド・スイミング映画の原作。監督のイラストも満載の豪華企画。

(引用)「ウォーターボーイズ」 矢口 史靖[角川文庫] - KADOKAWA

 

発行:2001年8月24日

 

 

同調圧力がある中での活動

2021年開催の東京オリンピックでは、アーティスティックスイミング*1混合デュエットの佐藤ペアが銀メダルを獲得したこともあり、男性の競技者がいることはご存知の方も多いと思います。

 

しかし『ウォーターボーイズ』が公開・放送されていた当時は、シンクロナイズド・スイミングへのイメージは女性の競技だというイメージが多かったと思います。

 

作中でもそのような視線が、シンクロ発表に向けて奮闘している主人公たちに向けられます。

 

保護者や水泳部に関係していない教職員からの反対や抗議により、何度も「文化祭で男子シンクロを披露する」という目標が頓挫しそうになります。

 

もちろん、シンクロの技術的問題もあり、せっかく集まった部員数も変動したりと、とにかくいろんな問題が次から次へと襲いかかります。

 

 

 

でもそういった、反対をする人にも若干納得する部分があるんです。

 

 

 

少なくとも学校生活では、周りと違うことはしないという暗黙の了解があると思います。*2

 

大なり小なり周りと調和を保つことで、学校での居場所を確保するというような同調圧力のようなものがある程度のコミュニティに属していると一度は感じたことがある人もいるかもしれません。

 

そういう暗黙の了解を踏まえている人たちにとって「男子のシンクロ」は、「周りと違うこと」にあたるので、そりゃあ反対したくなるよね…と思って見ていました。*3

 

中には男子シンクロを応援する声もありますが、学校内で応援している人は少ない印象でした。

 

学校という限定されたコミュニティで、そういった視線に晒されていても、男子シンクロ部の仲間がいることで、その壁に立ち向かうという姿は何度見ても胸が熱くなります。

 

そういった姿に共感して、応援する人も徐々に増えていくのはこの作品の見どころのひとつでもあると思います。

 

そのため、既に学生ではない人や現役の学生の人などの、「学生」を経験した人はもちろん、学校生活に思い入れがなくても現在、何かしらのコミュニティに所属している人なども、見ていて自身の考えと重なる部分が見えてくると思います。

 

それは主人公たちの考えかもしれないし、その周囲の人の考えかもしれません。

 

どっちが良い、悪いはありませんが、この作品は「学校」という舞台でありながらも、見ている側の現在の所属コミュニティにも当てはまるような問題が表れていると思うので、未見の方は是非見てほしいです。

 

 

余談

最後に余談という形で…

 

木暮、すでに何年か前からFODプレミアム会員になっています。

 

その大きな決め手になっているのが山口智子さん出演の『29歳のクリスマス』というドラマです。主題歌がマライア・キャリーの「All I Want for Christmas is You」です。

 

このドラマはレンタルDVDがなく(DVDの販売もしていません)、現在はFODでの配信でのみ視聴できるので会員になりました。再放送も最近はやっていない…

 

無性に見たくなることが何度もあるんですよ…

 

今回は「夏に見たい映画・ドラマ・アニメ・バラエティ」というお題だったので、『29歳のクリスマス』については書きませんでしたが、今回書いたウォーターボーイズ』が「夏に見たいドラマ」ならば、『29歳のクリスマス』は「冬に見たいドラマ」だと思っています。

 

以上、余談でした。

 

 

*1:旧シンクロナイズド・スイミング。国際水泳連盟が2017年より「アーティスティックスイミング」という名称に変更したそうです。これを受けて日本水泳連盟も2018年から「アーティスティックスイミング」と変更したそうです。

*2:一概に全部の学校がそうだとは思いません。

*3:暗黙の了解以外での問題を指摘するような反対意見もありました。