「ホラ吹き」の語源について気になった
先日、無気力期にぼーっと見ていた時代劇に、敵襲を知らせる感じのシーンでお決まりの「法螺貝を吹く」シーンがありました。
そこで木暮は、「ホラ吹き」の「ホラ」って法螺貝から来てるのだろうか?
だとしたらなんで「ホラ吹き」は「嘘つき」的な意味になったんだろうかと疑問に思いました。
もしかしてオオカミ少年みたいに敵襲が来てないのに法螺貝ばかり吹いてしまって、そこから「ホラ吹き」になったんだろうかとか考えていました。
ええ…世間が制限なしのGWで沸き立っているときにですよ。
家で姪と五目並べをしながらそんなことを考えていたわけです。
結論から言うと、木暮のオオカミ少年的な予想は外れました。
「ホラ吹き」の語源(諸説あり)
以下、法螺(ほら)を吹くとは?:達人に訊け!:中日新聞Webより一部引用。
そもそも法螺は、大きな巻貝に穴を開けて吹き鳴らす道具のことです。昔から吹奏や合図のために用いられました。日本の法螺は真言宗や天台宗の法会で使われたり、山岳修行で吹くのは野獣を追い払う道具としても使われます。
法螺の正しい意味は『無量寿経』に「法鼓(ほっく)を扣(たた)き、法螺を吹く」とあります。つまり、「仏さまの説法」のことを法螺というのです。
それがなぜか今では一般の私たちの用語として「ホラを吹く」と使われるようになりました。
なぜかというと、仏さまの説法を真似て、さぞかし自分が悟ったかのように語っても、所詮は実行が伴わないどころか墓穴を掘ってしまうのが私たちなのです。
そこで「ホラ」から「嘘」になったのです。
仏さまの説法のことを法螺といい、その説法を自分が悟ったかのように語るけども実行が伴わず墓穴を掘ってしまうというところから「ホラ」が「嘘」に転じていったといういきさつには驚きです。
オオカミ少年的な話ではなかったのか…
この説で考えると、「法螺貝吹いていること」と「ホラ吹き」はそこまで強い繋がりはなさそうなので、法螺貝は吹いていてもよさそうです。
無気力期にぼーっとしていた甲斐あって(?)、少し賢くなったような気がします。
これからは臆することなく法螺貝を吹けそうです。