ベイビーと一緒に音楽を堪能
天才的なドライビングテクニックで強盗を逃す”逃がし屋”の青年ベイビーと周囲の人々を描く作品。
作中でベイビーと一緒に音楽を聴きながらドライブも堪能できる贅沢な映画。
『ベイビー・ドライバー』概要
公開年:(米)2017年6月28日、(日)2017年8月19日
上映時間:113分
監督:エドガー・ライト
あらすじ
天才的ドライビング・センスが買われ、組織で“逃がし屋”として働くベイビー(アンセル・エルゴート)。彼の仕事は、銀行や現金輸送車を襲ったメンバーを確実に“逃がす”こと。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りが止まなくなり、それを消すために、彼は四六時中イヤフォンを身につけ音楽を聴いている。組織のボスのドク(ケヴィン・スペイシー)、短気でクレイジーなバッツ(ジェイミー・フォックス)、凶暴すぎる夫婦バディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイザ・ゴンザレス)。彼らとの仕事にスリルを覚え、才能を活かしてきたベイビーだったが、恋人デボラ(リリー・ジェームズ)の存在を嗅ぎつけられ、組織から抜け出す決意をする。恋人と組織を道連れに、最後の仕事がいま、暴走を始める―!
感想
公開時に映画館で観て以来の鑑賞でした。
音楽が肝になっている映画なので、映画館で観れたのは本当によかった。
また、今回ノイキャンイヤホンで音量高めで観てみて良かったので、自宅で観る場合はイヤホンもおすすめです。
冒頭はベイビー(アンセル・エルゴート)によるカーチェイスシーンから始まります。
そのカーチェイスシーンでは、真っ赤なスバルのインプレッサWRXが街を縫うように走り抜け、躍動感たっぷり。
ベイビーが運転時にかける音楽と、カーアクションのテンポが合致するシーンが絶妙です。
ベイビーは幼い時の交通事故の影響で耳鳴りがあり、それを鎮めるために音楽を聴きながら天才的なドライビングテクニックで強盗を逃すという”逃がし屋”として働いていました。
強盗組織のボスであるドクをケヴィン・スペイシー。
強盗チームのメンバーにはジェイミー・フォックス、ジョン・ハム、エイザ・ゴンザレスなど。
ベイビーと惹かれ合うダイナーのウエイトレスのデボラには、リリー・ジェームズ。
中でもケヴィン・スペイシー演じるドクの醸し出す不穏な雰囲気は、作中のシリアスな場面を際立たせていました。
そんな危険な組織を率いるドクのもとで、とある事情により逃し屋として働いていたベイビーも、その道から離れたいと思うようになり、徐々に雲行きが怪しくなっていきます。
後半にかけてのシリアスな場面や、デボラとの関わりをみていてもベイビーが周囲にどのような影響を与え、それが自身にどのように返ってくるのか、最後の展開を含めて全体的に素直に鑑賞できる物語でした。
個人的にQueenが好きなので、『Brighton Rock』のギターソロ部分も流れるのは嬉しかったです。
初めて今作を観たときはベタに『Don't Stop Me Now』を期待しましたが、同監督作品の『ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年)』の中で使用されているらしく、そちらの作品も気になっています。
そして何より、今作のタイトルになっている『ベイビー・ドライバー』は、サイモン&ガーファンクルの同名曲がもとになっており、劇中で流れます。
関連サイト
関連記事(追記)
『ショーン・オブ・ザ・デッド』を鑑賞したので、感想記事を書きました。