やおら日記

日々のあれこれを なんやかんや書いているナマケモノ日記

【本棚】今週のお題に乗り遅れておりまして…

6月に入ってから、はてなブログの毎週の楽しみのお題を見逃していました。

 

自分の興味のあるお題だった「本棚の中身」について、遅れながらも関連する記事を書きたいと思った次第です。

 

 

 

お題「本棚の中身」を読んで思ったこと

以前、「デスクまわり」についてお題が出されていましたが、デスクまわりはその人の普段の様子などが垣間見えたりして、その人を表すツールでもあると思っていました。

 

そしてデスクまわり同様に、「本棚の中身」もその人の人物像に密接に関係しているように思います。

 

「本のジャンルを絞っている」こともその人の人となりを表していそうな気がしますし、反対に「ジャンルを絞らずに広い範囲の本をもっている」ということも、その人らしさが表れているような気がします。

 

あくまで「気がする」という程度の話なのですが、こういった感覚がそこまで的外れな感覚ではないのではないかと思った出来事がありました。

 

昨年公開した『花束みたいな恋をした』という映画を観ていて、主人公たちのあるやりとりに同様の感覚が描かれた場面があり、「本棚の中身」についてのお題に関連して「本棚」と人物像について書いていきます。

 

『花束みたいな恋をした』概要

youtu.be

公開年:2021年1月29日

上映時間:124分

監督:土井裕泰

脚本:坂元裕二

 

主な登場人物(括弧内はキャスト)

 山音やまねむぎ (菅田将暉

 八谷はちやきぬ (有村架純

 

あらすじ

東京・京王線明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音やまねむぎ (菅田将暉)と 八谷はちやきぬ (有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生!
──これはきっと、私たちの物語。

(引用)『花束みたいな恋をした』公式サイト

 

『花束みたいな恋をした』に描かれる本棚

麦と絹の2人は終電を逃したことで偶然に出会い、そこから絹が麦の家にお邪魔するという場面があります。

 

初対面の2人は少しぎこちないながらも、共通の趣味の話題などで会話を広げていき、絹が麦の部屋の本棚を見て「自分の本棚と同じ」であるということを告げます。

 

好きな本や音楽などの共通点から一気に距離を縮めた2人ですが、このときの描写が前述のような「本棚はその持ち主の人物像を表している気がする」論に通じるものを感じて、妙に印象的でした。

 

映画のようなキラキラした展開ではないですが、大学時代に友人宅に初めて行ったときにも似たような経験をしてそこから仲良くなったことがあります。

 

それを思い出しながら木暮は、自分と共通した趣味嗜好の本を持っている人とは、なんだか距離が縮まりやすいのではないかと思いました。

 

反対に、自分の興味の範囲外の本を持っている人との交流は、普段の興味範囲を刺激するものでもあると思います。

 

今の木暮の状態では、リアルに交友関係を広げるには限界がありますし*1、互いの家に遊びに行くことなんて、ここ5年以上していないので他人の本棚を目にする機会は減っています。

 

先日のお題「本棚の中身」では、積読の猛者を自称している木暮が持っていない・知らない本がたくさんありましたし、本棚の中でどのように本を並べているのかを見るだけでもだいぶ興味深く感じました。

 

そして面白いことに、自分の持っている本について書いていた人の他の記事を見ると、映画や音楽について書いてある記事で木暮も好きなものがあり、「やっぱりこの本を読むということはこの映画も好きなのかな」と薄ぼんやり思っていました。

 

リアルで興味の範囲を広げる機会が減っている木暮にとっては、はてなブログのお題はありがたいものでしたし、限度はあれどブログによって自分の興味範囲を刺激されるのは楽しいと再確認しました。

 

余談

自分以外の本棚で興味範囲を刺激される点について、ふと「書店の本棚」についても書きたくなりました。

 

いかんせん筆が遅すぎて、この記事の前半部分を書いていたところ書店閉店のニュースがあったので、加えようと思った次第です。

 

昨今、書店の閉店が相次いでいて、いつ木暮の地元のTSUTAYAがそうなるのかと気が気じゃありません。なので、なるべく地元のTSUTAYAで本を買うようにしているのですが…

 

最近、こんなニュースを目にしました。

 

www.bunkyodo.co.jp

東京の赤坂にある文教堂書店の閉店に関するニュースです。

 

閉店理由は(仮称)赤坂ニ・六丁目地区の再開発計画に伴い、現在入っているビルが建て替え工事をするためだそうですが、このニュースに関しては閉店を惜しむ声が多い印象です。

 

書店がなくなるニュースを見るたびに、このまま書店が減っていったら不便になるなとちょっと不安に思います。

 

特に、書店が減ることによって「他人の本棚を見る機会がますます減る」ということに不安を感じます。

 

書店の醍醐味って、自分が興味のあるジャンルの本以外にも視線が向きやすいという点にあると思います。

 

書店員さんによる本紹介のポップや、時期に合った本のコーナー作成など、書店員さんという他者を介することによって知ることができる本もあると思います。

 

また、当初の目的の本の近くにある別の本が、案外面白いものだったりと書店は本の探索をするにはもってこいの場所だと思います。

 

もちろん通販等でも書籍は購入できますし、キャンペーンや「あなたにおすすめの本」などのように自分の想定外の本との出会いもあるとは思いますが、なんだか書店とは異質なもののように思います。

 

うまく言えませんが、システムによって目の前にもたらされる本よりも、書店員さんが並べた本でできた本棚の方が、予想外の出会いがあるような気がするんですよね…

 

この記事では「気がする」ということばかりですが、木暮はこの考えのもとに書店がなくなってほしくないと思っています。

 

関連サイト

hana-koi.jp

*1:そもそもがインドア派常任委員であり、内向的なためもともと交友関係は狭い