電卓を買うことを避けてはいけない
3月31日は「経理の日」だそうです。
多くの企業が3月31日に決算日を迎えることから、経理・会計ソフト開発、販売を行なっている「弥生」と、クラウド請求管理サービスを行う「Misoca」が2016年に制定したそうです。
そんな「経理の日」の今日は、せっかくなので曲がりなりにも簿記3級の資格取得を目指している木暮の電卓探しの旅の様子を書いて行きたいと思います。
また、その旅で偶然出会ったものについても最後に書いています。
簿記3級の時点で苦戦している
簿記3級取得に向けて走り出した木暮の前に立ち塞がったのは、計算量の増加でした。
スマホの電卓や筆算などでなんとか難を逃れてきましたが、この度、筆算が凄まじいことになって計算ミスが増えたため、電卓を買うことを決意。
そもそも今まで簿記の資格学習で「スマホの電卓でいいや」という感覚でいたことが、悲劇の始まりでした。
スマホの電卓も十分使えるのですが、デメリットとしては
タップしたときに反応しないことがまあまああることです。
11000+3650+45000+68000+1150
みたいな計算のとき、
14650(=11000+3650)+45000の部分を
146504500…みたいに「+」のところをタップしているのに「+」が反応しないばかりに数字が続いてしまってやり直しを食らったり、そのまま間違った計算を続けてしまっていました。
些細なことですが、そういうことが続くと本当に厄介で、荒療治みたいな筆算とスマホの電卓を併用してやっていました。
ものすごくアナログ。
しかしそれももう限界に近づいてきました。
試算表作成の段階ですらこんな状態で踏んだり蹴ったりなのに、今後の学習はどうなることやらと思ったので、今回の電卓購入に至ったわけです。
スマホの電卓とは違って、電卓はちゃんと押したのに反応しないなどのことが少ないと思いますし*1、簿記に適した電卓を使うことも学習のひとつだと改めて実感し始めました。
簿記に適した電卓探しの旅
現在、木暮は家電量販店までも遠いほどの田舎に住んでいます。
仕事で度々、家電量販店の近くを通ったときに必ず寄り道をして電卓探しを地味に続けてきたのですが、田舎特有のだだっ広い駐車場&店舗とはいえ電卓コーナーはほんの一角だけで、木暮の電卓への熱い(むさ苦しい)思いに応えてくれるような電卓はなかなか見つかりませんでした。
自宅から比較的近いホームセンターでも同様で、ネットの海を駆使して探しました。
さて、遅くなりましたが今回度々言っている
「簿記に適した電卓」とはなんぞやについては
日商簿記の公式サイト(受験に際しての諸注意事項)からみてみます。
簿記に適した電卓とはなんぞや
簿記試験の受験に際しての諸注意事項より、「簿記に適した電卓」をみてみます。
計算器具(そろばん、電卓。どちらかを1つ)を使用しても構いません。ただし、電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限り、例えば、以下の機能があるものは持ち込みできません。
・印刷(出力)機能
・メロディー(音の出る)機能
・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
・辞書機能(文字入力を含む)
(注)ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。日数計算、時間計算、換算、税計算、検算 (音の出ないものに限る)
(引用)日商簿記公式サイト簿記 試験科目・注意事項 | 商工会議所の検定試験
ちょっと気が引けそうになりましたが、おおよその一般的な電卓ならば使えるようです。
とにかく注意事項を踏まえた上での電卓探しが重要ですね。
注意事項を踏まえて、さまざまなサイトで電卓を探したのですが、電卓のゲシュタルト崩壊のようなことが起こり、簿記を受験したことのある地元の友人に久方ぶりに連絡をとり、どの電卓がおすすめか聞きました。
すると、「普通のでいいんだよ普通ので」という返答で、電卓ゲシュタルト崩壊を起こしている木暮は「普通とはなんぞや」状態に陥りました。
電卓の大手メーカーを上げるならば
CASIO、SHARPのおおよそ2社だと思うのですが*2、今回木暮は最終的にSHARPの電卓に決めました。
その決め手になった理由を順を追って書いていきます。
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電卓選びの基準(個人的こだわり含む)
簿記試験を受けるにあたり、前述の注意事項はもちろん
下記のような項目は電卓選びのポイントとしてさまざまなサイトを見た結果、木暮がまとめたものです。
最後の項目は木暮の電卓への熱い(むさ苦しい)思いの部分です。
- 電卓の大きさ(手のひらサイズ)
- 表示桁数(12桁)
- M(メモリー)キー
- GT(グランドトータル)キー
- 滑り止め
- 0の隣にC(クリア)やAC(オールクリア)がないもの ←木暮のこだわり
最後の木暮のこだわり項目以外は、さまざまなサイトで詳細に言及されているので、ここでは触れません。*3
ちなみに主に参考にしていたサイトはこちらです。
簿記検定ではどんな電卓(計算機)を使えば良い? - スマホで学べるスタディング簿記講座
今回は、他のサイトではあまり見かけなかった「0(ゼロ)の隣にC(クリア)やAC(オールクリア)がないもの」について書いていきます。
「0(ゼロ)の近くにACやCがある」状態の電卓に対しての恐怖感
これは学生時代のバイトで電卓をよく使うようになったときと、社会人になってからもずっと思っていることです。
電卓をブラインドタッチに近い形で使う木暮は、0の隣にCやACがあることで、0を押そうとして度々数字を消すという諸行を何度も繰り返しています。なので、それらの電卓に対して恐怖感を持っています。
こればかりはもう何度も気をつけていましたが、限界がありました。(半ば諦め)
ちゃんと見ていても、指が少しでもCやACに触れるだけでやり直し。
木暮にとって電卓の0の近くにあるCやACは、ブービートラップと同じものになっています。
なのでいっそのこと「0の隣にCやACがないもの」を探そうではないかということで、今回の電卓探しの旅にその思いを持って挑みました。
さて、そんな折にたどり着いたのがSHARPのホームページでした。
実務電卓のカテゴリを見てみると0の隣にCやACがないものがある!!!
ということで、今回はSHARP製の実務電卓を購入しようと決めるに至ったわけであります。
あとはこれまでSHARP製の電卓を使ったことがなかったので、この機会に使ってみたいという興味も理由のうちにあります。
まずは自分の手との相性なども踏まえながら使っていきますが、この記事を書いている時点でまだ手元に電卓が届いていないので、届いたらまた記事にするかもしれません。
ちなみに木暮が注文した電卓はこちらです。
12桁ある・簿記でおすすめの機能がついている・0の隣にCやACがない・抗菌などの理由で、届くのが楽しみです。
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簿記での電卓選びの究極は好みかもしれない
以前のバイト先や職場で使っていた電卓はいろんなメーカーの電卓でしたが、共通して0の隣にCやACがあったのでとても苦戦していました。
バイトの場合、会計で割引などをやるときにACを押してしまい、お客さんを無駄に待たせたこともありましたし、前職でも取引先の前で電卓をポチポチしながら見積をたてる際に同じようなことが起こって厄介でしたし…
でも前職の同僚に0の隣にCやACがあることについて文句を言ったら、みんなあまり気にしていなかったので、こればかりは本当に個人の好みなのかなと思います。
あとはMキーの使い方に慣れるということも必要ですね…
CASIO製の操作性・機能性が好みであるとか、その他自分でこれは譲れないというものがあればそれに沿って探すのも大切だと思います。
ただ、自分で譲れないものは特にないというのであれば、各社のホームページを見てみて、「簿記・検定対応」のような表記をされているページもあるので、そこから探すことも手段のひとつかと思います。
おわりに
木暮自身が簿記の学習を初めて約2ヶ月で、まだまだ簿記に関しての情報発信としてはゆるゆるです。
今後、前述の電卓が届いて使っていくうちにまた記事にするかもしれません。(弱気)
今回は簿記初心者なりに簿記試験に向けた電卓探しの模様を書きました。
余談
さて、最後に余談ですが今回の電卓探しの旅で偶然出会ったものがあります。
それがこちらです。
電卓50周年記念に作られた電子式卓上計算機の3Dデータが、SHARP公式サイトで公開されていました。
2014年に公開されたらしく、そのときのねとらぼの記事があったのでそちらも紹介します。
なかなか斬新で面白い企画だなと思って、この際なので勝手に紹介させていただきました。
3Dプリンタを持っていない木暮は作ることはできませんので、持っている方で興味のある方はぜひ作ってみてください。
素人目でも面白そうだと思いましたので…