国立国会図書館さん、ありがとう
絶版本。
それはこの世で簡単には手に入らなくなってしまった本…
かつて木暮も絶版本を血眼になり探し、
古本屋で見つけ出すなどして乾いた心を潤してきました。
今回は様々な人に追い求められている絶版本に関する朗報を
木暮なりにお届けしたいと思います。
5月から国立国会図書館でネット閲覧が可能に!
本日(2022年1月16日)なんと!
絶版本が5月から国立国会図書館でネット閲覧が可能になるとの報道がありました!
ここでいう
「入手困難資料」とはどんな本にあたるのだろう
と、ふと疑問に思ったので国立国会図書館―National Diet Libraryより
『国立国会図書館のデジタル化資料の図書館等への限定送信に関する合意事項』
を元に調べてみました。
ちなみに『国立国会図書館のデジタル化資料の図書館等への限定送信に関する合意事項』は
資料デジタル化に関する協議|国立国会図書館―National Diet Libraryから閲覧することができますが、複数PDFファイルがあるので木暮が参考にした令和3年12月3日改正のものを載せます。
『国立国会図書館のデジタル化資料の図書館等への限定送信に関する合意事項』
令和3年12月3日 改正版
https://www.ndl.go.jp/jp/preservation/digitization/digitization_agreement03_202112.pdf
上に記載の資料から引用すると、
入手困難な資料とは、流通在庫(出版者、書店等の市場)がなく、かつ商業的に電子 配信されていない等、一般的に図書館等において購入が困難である資料とする。ただし、 オンデマンド出版されている資料及び電子書籍として流通している資料は、現に商業的に流通している事実を踏まえ、入手可能なものとして扱う。*2
とのことで、古本屋等で手に入る本は
入手困難な資料に含まれない可能性もあるのかな…
流通在庫の内に古本屋は入るのか入らないのか…
本の流通面には疎いので、この場では断言できませんが
古本屋で高値で売られていてなかなか手に入れられない本も
国立国会図書館のネット閲覧できるのなら最高だなあと思っています。
そして「送信対象とする資料」の項目で気になるところが。
「送信対象とする資料」の項目は[図書・雑誌・博士論文]の
3つに分類されていて、木暮はその中の1つ「図書」に注目しました。
戦前の資料は、送信対象候補とする。戦後の資料については、入手困難とした資料に限定し、送信対象候補とする。ただし、漫画については、電子書籍市場に及ぼす影響に鑑み、取扱いを留保する。*3
以前、某漫画村で漫画のネット流出が大きな問題となりましたが、
おそらくそのことも考慮しての定義づけなのかなと思いました。
そして国立国会図書館といえば蔵書数の多さが魅力ですが、
戦前の資料も手に取りたい場合のハードルは今よりはだいぶ下がるのかなと思います。
おわりに
5月からネット閲覧が可能になるということですが、
国立国会図書館の利用登録が必要だそうなので
それは忘れずに登録しなければ…!!
そして5月のネット閲覧開始当初は閲覧機能のみの利用ですが、
不正コピー対策をした上で2023年1月には印刷できるようにする予定だということなので、そちらもますます気になります。
なかなか意義のあることだなとぼんやり思いつつ
手元にある積読たちの対策も講じていこうと思います。
(画像は「ダ鳥獣ギ画」様サイトより使用)
国立国会図書館公式ホームページ