やおら日記

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メンタリストDaiGo『知識を操る超読書術』の感想

メンタリストDaiGo『知識を操る超読書術』

私はこれまで読書をする際に、ノートをとるのがまどろっこしく、嫌厭していましたが、最近まとまった時間をとって読書をすることができず、読んでいる本を数週間あけて再度読んだりしています。

そんな状況だと、以前読んだページの内容を覚えておらず、また遡って読むことが増え、スムーズに本を読むことができていません。

そのため今回は立ち寄った書店で見かけた、メンタリストDaiGoさんの『知識を操る超読書術』の中から、自分が実践していきたいと思ったものを、1つに絞って取り上げて記事にしていきます。

 

くれぐれも、本のネタバレのようなことはしません。

 

知識を操る超読書術

知識を操る超読書術

作者:メンタリストDaiGo
発売日: 2019/11/20
メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

 

読むに至った経緯

以前、大学のゼミの先生に読書ノートを必ずとるように勧められました。しかし、その時の私は、論文に必要な本が多数あったことから、そのアドバイスを無下にしてしまいました。

その結果、大変な目にあったのですが、それはまた別の話ということで…。

 

このブログの記事の最初にも書きましたが、最近になってみると大学時代に比べて、まとまった読書時間を設けることができず、期間をあけて同じ本を中途半端に読み返していくということを繰り返しており、本の内容が記憶に定着するまでにだいぶ時間がかかっているように感じています。

そして、実際にアウトプットの場面で本の内容が出てこないことや、活かせないことがもどかしく、書店の新刊コーナーに置いてあった『知識を操る超読書術』という本を手にしました。

読書の方法論を語っている本は、これまでにも沢山出版されていますが、「本を読む本を読むのはちょっと…」という謎の抵抗があり、全く読んだことがありませんでした。しかし、今回紹介の本は、具体的な方法にプラスして、本を読むときの考え方や、思考の方法まで細かく紹介されていたので、今後も読書で困った場合は再度熟読したい本です。

 

あらすじ(概要)

この項目では、本の全体をまとめますが、具体的な方法に関しては触れませんので、あらかじめご了承ください。

簡単にまとめると、以下の内容で構成されています。

 

  • 読書に関する通説に対する見解
  • 読書に入る前の下準備の段階の話
  • 本を理解しながら読むための思考法
  • 読んだ本の理解度をさらに高めるためのアウトプットの方法

 

簡略化してまとめたので、本の概要が伝わりづらいと思います。もしご興味のある方は、amazon楽天などのオンラインサイト等で、詳しい目次を見ることができますので、お手数ですが、そちらをご参照ください。

 

今回のブログでは、主にこの4つのうち、最後に紹介されていたアウトプットに関する感想を書いていきます。

感想

では率直に。

まず、これまで私はアウトプットを意識して、本を選び読んできましたが、それは「つもり」という状態で、実際にはアウトプットで活かせていたのかと考えると、怪しいなと、この本を読み終えて感じました。

読書をするということは、ある程度の目的があってその本を選んで読み進め、実生活に活かすことが主だと考えます。もちろん、ジャンルにもよるとは思いますが、これまで私は実生活に活かすというところまで持っていくための、本の読み方や記録の仕方をしておらず、そこに関してはこの本を読んで意表を突かれました。

 

 

私が普段読む本は、専門書が多くその中でも古典を読むことが多いです。

前述の大学時の論文もそのような本を読んでいたのですが、読書ノートを取らずにいたため、本の内容をあまり理解できないまま、無理やりアウトプットしていました。

そのため、自分の中で読解力のなさに絶望し、卒業後はこれまで好きで読んでいたはずの専門書を読むことを避けていました。しかし専門書に対する興味はなくならないので、書店で見つけた専門書を手に取り、積ん読にしてしまうという状態が続いていました。

そんな中、この本を手にし意を決して読み始めました。

 

すると、大学時代にゼミの先生に勧められた方法が腑に落ちていきました。

 

ゼミの先生からの、今になって響く言葉の数々…

「本を読むことは、文字をただ眺めるのではなくて、本に質問をしながら読みなさい」

本の要約レポートを提出すると、

「本の要約はわかったけど、それであなたは何故この本を要約したの?読み終えた感想は?」

「特に気になった章は?そしてその章を一言でまとめてみて」

 

当時の私は、これらの質問に答えることができずにいました。「本は眺めるものではないというのはわかってる」「読み終えた感想って…どんなことを言えばいいのかわからない」「こんなに長い本なのに、1章を一言でまとめることができないよ」

などなど、当時の自分には嫌気がさしますが、言い訳ばかりでした。

あの時の先生の言葉が、年数たってから響くようになるとは思いませんでしたが、これらは、『知識を操る超読書術』という本にも、類似のことが紹介されていました。

当時の先生が、読書の方法に関する文献を読んでいたのかは、今となってはわかりませんが、先生が「あなたは何に興味を持っているのかを意識しながら読まないと本がかわいそう」という言葉は、一生忘れないでいようと思いました。

 

また、この本では読む前に準備すること、読んでいる最中に何に注目するかを考える、読んだあとに、読む前に準備したものの振り返りをする、というサイクルが紹介されています。

私のように、古典を読む人はとくに事前の準備段階で、目次等からある程度内容を予測したり、それを読了後に振り返ってみるという方法が効果的であると思います。

また、入門書の存在を忘れないことです。

専門書、とりわけ古典を読む場合は、その本から直に入ることも大切だとは思いますが、事前の知識に乏しい場合は、積極的に入門書を用いて事前の知識の土台を作りたいと考えています。

 

この本に関して、詳しく方法が知りたいという人にとっては、あまり有益なことは書けませんでしたが、そういう人にこそ、この本を手にとって実際に読んでほしいと思います。

 

最後に一言(まとめに変えて)

終始、感想や自分のこれまでの経験に関しての記事になりましたが、一言伝えるならば、おすすめの本です!この本で得た知識をベースに、今後の読書活動に活かし、さらには私生活でもその読書で得たことを活かしていきます。

 

では次回以降、以前に書いた「2020年読みたい本【Part1】」に沿って、読書を進めていきますので、よろしければ次回以降もご覧ください。